新年早々「ブラック企業」を読みました。


 今日は、所用があって朝から弁護士会館に行ったんですが、なんとお休みでした。裁判所は4日からスタートしているので、それに合わせて開いていると思ったんですが早とちりでしたね…。

 事務所に戻ってからは、年賀状を一気に書き上げた後、今まで起案しています。ちょっと疲れてきたので小休憩ということでブログを更新しようかと。
で、今日紹介するのは、最近、書店で並んでいて気になったので買ってみた本「ブラック企業~日本を食いつぶす妖怪~」(今野晴貴著・文春新書)。

 この本の著者はNPO法人の代表として若者の労働相談に応じてきた方でして、自らの経験をベースに悪質な会社の実態を詳細に描いています。といっても、私自身は日々、いろいろな会社(を相手とする労働問題)の相談を受けていますので、読んでも特段驚くところはありませんでした。この本は、会社側が労働者を退職に追いやる手口(精神的プレッシャーを与えてうつ病に罹患させ、自主退職させる等。)や残業代の支払を逃れる手口(方法)について具体的に言及してあり、なかなかためになると思います。所々で首をかしげたくなるような記載もありましたが(やや極論かと思う箇所がありました。ただし、あくまで私の感覚に照らしてです。)、総じて、なるほどと思わされる内容でした。

 著者の言うとおり、現在の新卒者の就職状況は圧倒的な買い手市場ですので、安易に採用して気に入らなければ辞めさせるという方法が横行しています。経済学的な観点からは、いったん大量採用してしばらく様子を見た後に、能力の高い従業員だけを残し、それ以外の従業員は解雇する又は自主退職させるのが合理的かもしれません。しかし、これが本当に望ましい社会のあり方なのか、疑問があります。目に余る程に素行不良な従業員であるならば仕方ないと思いますが、そうでないならば従業員を会社が育てる(新卒社員は仕事ができないのが普通。)、従業員が育つまでは多少の不器用さは我慢するという寛容さを会社にもって欲しいと思います。従業員(労働者)にも生活がありますし、経歴は一生付きまとうものですから、会社(又は個人事業主)は責任をもって採用活動に取り組んで欲しいですね。


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