国家公務員総合職試験とロースクール入試の併願

昨日は、国家公務員総合職の第一次試験日だったようです。国家公務員総合職受験生は、5月27日に第二次試験(論文試験)を控えていますから、司法試験受験生と同じく、ゴールデンウイークは勉強尽くしの日々になりますね。

昨日の国家公務員総合職試験を受験してきた数人の話を聞いたところ、法律科目は民法が前年度に比べて難しくなったようです。私もちょっと問題を見てみたんですが、司法試験と同レベルの知識を問う問題、ひっかけ問題が複数あったように感じました。ロースクール既修者コースを受験予定の大学4年生もけっこう受験しているようとの噂を聞きましたが、そうであるならば公務員試験専願受験生が法律科目で彼らに勝つことは難しく、公務員試験専願受験生にとってはどれだけ教養科目で差をつけるかが重要でしょう。
いずれにせよ、第二次試験の配点の方が高いわけですから、あまり出来なかった受験生も気にせずに論文試験の勉強をさっさと始めた方がいいでしょうね。

これからは、ロースクール入試と公務員試験総合職の併願者数は増加していくかもしれません。国家公務員総合職の法律区分は、憲法、民法、行政法(以上、択一、論文の両試験あり)、刑法、商法、労働法(以上、択一試験のみ)が問われ、法律科目の勉強の範囲が重なりますので併願しやすいのではないかと…。加えて、ロースクール入学に必要な適性試験は国家公務員試験の教養科目と重なるところがありますし。

タグ

2012年4月30日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:日記

弁護士会法律相談

世間は明日からゴールデンウイークですね。でも、私は、被告人の方2人から接見要望が2つ出ていたのに、数日間行けてなかったのでGW初日から警察署を2つまわります。ホントに、刑事弁護には休みはないと実感。

昨日は午前中に町田警察署に接見に行った後、午後から弁護士会の相談センターにて法律相談を担当してました。法律相談は相当な集中力が必要なので、終わったときには一安心するとともにドッと疲れが押し寄せます。いかにして30分という時間の中で要領良くポイントとなる事実を聞き出し、的確な法的アドバイスをするかが重要なんですが、30分という時間内で終わらせることはやっぱり難しい。ひたすら経験を積んで慣れることが王道ですね。
ちなみに、法律相談センターの職員さんに聞いた話では、数年前に比べて相談件数は大幅減みたいです。これには過払い金返還請求訴訟が減ったことが大きく関係していると思います。地方には過払い事件の需要はまだあるっていう話をよく聞きますが、東京都内は債務整理事件は顕著に減少しつつあるようです。

タグ

2012年4月28日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:仕事

京都を舞台にした小説

最近、瀧羽麻子著の「左京区七夕通東入ル」(小学館)という恋愛小説を読み終えました。あんまり恋愛小説に興味はないのですが、作家が京都大学卒で小説の舞台が京都であることが気になってついつい衝動買いしちゃいました。


実は、私が好きな森見登美彦さんも京都大学卒で「夜は短し歩けよ乙女」,「きつねのはなし」なんかも同じく京都を舞台にしたもの。京都出身の私にとっては、小説に出てくる場所、神社、鴨川等が懐かしく、情景をイメージしやすくて楽しめるんです。

で、「左京区七夕通東入ル」を読んだ感想はというと、可もなく不可もなくといったところでしょうか。主人公の大学生の女の子のキャラが普通で、森見登美彦さんの作品に出てくる人物のような不思議さがなくて物足りなく感じてしまったのかも。淡い恋心を描いた恋愛小説好きな方にはいいのかもしれません。

ゴールデンウイークには、京都に戻る予定はありませんので、仕事の合間に空いた時間を利用して買い溜めしてた小説等を読破したいと思います。







タグ

2012年4月27日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:日記

法律相談において注意すべきこと

 今日は朝から刑事事件の判決期日、民事事件の代理人同士の交渉、検察庁での不起訴処分告知書受領という具合に予定が入っていて、事務所に戻らず、
裁判所、弁護士会館を行き来していました。
 今も弁護士会館の図書館で本ブログを更新しています。今朝の判決は、ちゃんと執行猶予がついたおかげで弁護人としても安心して胸をなでおろしています。今朝の公判は外国人事件でして、被告人はこのまま入国管理局に収容されてしまいますが、とにかく執行猶予がついて本当によかったです。

 さて、最近、新規の法律相談を受ける機会がよくあるのですが、法律相談において私なりに注意していることがあります。正確な回答をすることは当然として、私は相談に来られた方のお話をなるべくじっくり伺うことを重視しています。えてして、法的な回答を導くにあたって不要な事実関係や話については弁護士が遮ることがあります。確かに、その分相談時間を短縮できて相談料が安くなり、相談者の利益になるわけですから、これも一つのやり方だと思います。
 しかし、上記の方法を徹底し過ぎると相談者は「ちゃんと話を聞いてくれなかった。」と思い、正確な法的回答がなされても不満を抱く可能性はけっこう高いのではと思います。

 そんなわけで、私は、問題解決(法的回答)を導くにあたって不要な事実や話であっても、むやみやたらに遮ることなくある程度じっくり聞くスタンスをとっています。どうしても話が長引きそうなとき、話の終わりが見えないときにはさすがに止めますけど(笑)。そうしないとまさに相談料が高額になってしまいますから。話をじっくり聞くことで信頼してもらえて、その後の相談がうまくいく(弁護士に打ち明けにくいことも話してもらえる)ことはよくあることで、時間の短縮は来所される前の電話にて相談内容の大枠を聞き、どのような証拠があるかを確認しておいて、解決にあたってポイントとなる事実関係を把握しておくことで対処しています。相談前に関係資料をFAX又はメールの添付ファイルにて送信してもらい、目を通しておくこともよくやってます。

 なお、法律相談における正確な回答とは結論をはっきり「断言」することではないと思っています。相談者の相手方の主張と相談者の主張が大きく異なることはよくあることで(だからこそ紛争に至るわけですね。)、相手方がどのような証拠をもっているか不明な段階では断言することはできません。法律相談段階では、「可能性が高い・低い」の話しかできないことがほとんどですね。持参してもらった証拠から事実関係が明らかな場合は別でしょうけど、そういうことは私の経験上、滅多にないです。

 ほかには、礼儀や態度に気を付けることはもちろん、服装等の外観にも気をつかう必要がありますね。依頼を受けた場合には長いお付き合いになるわけで、第一印象は大事ですから。とはいっても、私は愛犬2匹のいたずらで手持ちのスーツを2~3着使用不能にされて、毎日着こなすスーツが不足している状況です。GW中の時間を利用して、新たなスーツを購入したいと思います。

 

タグ

2012年4月25日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:仕事

事務所開設の挨拶状発送したら…

 2月21日に事務所を開設してから2か月、最近になってようやく挨拶状をお世話になったみなさんに出すことができました。
遅れに遅れてようやく出せたわけですが、我ながら遅れすぎだと反省しています。

 でも、有難いことに今になっても開業祝をたくさん送っていただき、本当に嬉しく思うと同時に感謝しています。以前に所属していた事務所の先生や修習担当の先生、個人的にお世話になっている先生からお送りいただいた胡蝶蘭のおかげで事務所が一気に華やかになりました。また、招き猫やイヤープレート等で応接室もにぎやかになりました。
 昨日までは刑事事件の尋問が立て続けに入っていて慌ただしかったところですが、今日からしばらくは落ち着いて過ごせそうです。集中して民事事件の起案に取り組もうと思います。

 

 

タグ

2012年4月24日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:仕事

情状弁護の弁論要旨

 今日は、朝から事務所に来て来客対応しました。これから時間をかけて刑事事件の弁論要旨を作成します。

 自白事件(被告人が罪を認めている事件)では、被告人質問及び弁論要旨において被告人の反省や更生の意欲、社会復帰後の環境等についてどれだけ説得的に裁判官にアピールできるかがポイントなわけですが、簡単なように見えて実は奥が深い。
 自白事件においては、被告人はほぼ必ず反省の弁を述べるわけですから、ただ「反省しています。」というだけでは伝わらないですね。
「本当に反省しているのか」、「深く反省しているのか」を質問によって明らかにした上で、弁論要旨でも説得的に論じないといけないわけです。
私の場合、被告人質問では被告人自身に「なぜ、犯行に至ったのか(自分のどんな性格が犯行に走らせたのか、どうして自分を制止できなかったのか等)」、「再犯防止のためにはどうすればよいか(どういう具体的な手段を講じる必要があるのか、その手段をとることができるのか、既に社会復帰に向けて行動に出ているのか等)」といった点を中心に語ってもらい、犯行及び自己の性格、再犯防止策、社会復帰後の生活についてしっかりと分析していることを裁判官にアピールすることを心がけています。

 情状弁護では、被告人の就労関係、家族関係、(被害者がいる犯罪では)被害者との示談、被害弁償の有無及び経緯、被告人の生育歴、生活状況等の被告人に有利となるあらゆる事情を証拠によって明らかにした上で、弁論要旨に盛り込むことが重要です。
 そのためには、被告人とその家族、関係者から時間の許す限り事情を聞く必要がありますし、資料集め(証拠集め)のお願いも予めしておかないと時間的に余裕がなくなります。
 ただし、外国人事件では家族が海外にいることが多々あり、証拠を集めにくく、十分な主張を組み立てることが総じて難しいところです。日本人の事件でも、被告人が天涯孤独の場合、家族と絶縁状態にある場合等は同様ですね。やはり家族や関係者の協力は不可欠だと思います。

 さて、今日も一日頑張ります。

タグ

2012年4月21日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:仕事

刑事事件の反対尋問は大変。

またまたしばらく更新が滞ってしまいました。業務の合間に更新しようと思いつつ、なかなかまとまった時間を取れず…。

さて、最近、刑事事件の公判で反対尋問をやってきました。
反対尋問では、検察側証人の証言を弾劾して証明力を低下させることが一番の目的なわけですが、いざやるとなるとかなり難しい。弾劾することを超えて、こちら側(被告人側)に有利な証言まで引き出せればベストですが、へたな尋問は弾劾するどころか、相手の証言を固めることになるだけですので慎重さが必要です。
というわけで、私は基本的に誘導尋問ベースで(イエスと答えさせる質問形式で)検察側証人に自由に話させないように注意しながらやりました。

尋問後は普段よりずっと疲れてしまい、事務所に戻ってから暫くは仕事が手につかなかったくらい。反対尋問はドラマなんかでよく見かけるシーンであり、もっとも弁護士らしく見えるシーンかもしれませんが、実際には、刑事事件では自白事件が多く、刑事事件で弁護士が反対尋問する機会は意外に少ないのが現状だと思います。
来月も今担当している否認事件で別の証人の反対尋問をやる予定ですが、今から、どんな尋問をするべきか、いろいろイメージして準備万端でのぞみたいです。

タグ

2012年4月20日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:仕事

春の京都を楽しんできました。

 今週木曜日に出張で京都にきて、翌金曜日はほぼ1日休暇をとりました。
いつも起案やら接見やらで丸々1日を休んだことがことがしばらくなかったので、いい気分転換になりました。

 昨日は、朝からお墓参りに行って、その後に円山公園の枝垂桜を見物。一人でチョコバナナを食べながら(いい年した私がチョコバナナを一人で食べている姿は哀愁が漂っていたのではないかと思います。)、しばし桜見物を続けた後に四条の高瀬川付近まで歩いて、喫茶ソワレで一休み。そこから、疲れた体を癒すために整体マッサージを受けて、大阪へ向けて出発。
 以前に事件を担当した依頼者の方に天満に連れて行ってもらいました。あいにく小雨がぱらつく天候でしたが、そんなことはおかまいなし。天満の屋台を満喫しました。なんといってもダントツの安さが魅力で、路上にテーブルを出して飲み食いするところなんかも東南アジアの雰囲気でこれまた魅力的。気軽に飲めるところがいいですね。東京の恵比寿横丁を拡大したような感じでした。

 依頼者の方とは大阪駅に戻ってもう一軒行ってからお別れして、今度は京都に向けて出発。京都にて、久々に中学校同級生の友人と飲みました。話した感じでは、齢31にて友人は恋焦がれており、私としては彼の恋を応援してあげたいと思います。

 以上のような時間をへて、今は帰りの新幹線の中でブログ更新してます。帰りもN700系の新幹線なので、綺麗で快適。やはり夜行バスとは移動に費やされる疲労度は比べようがないくらい。今日も東京についてから1件接見に行くつもりですが、東京につくまでの残り1時間30分を満喫したいと思います。

タグ

2012年4月14日 | コメント/トラックバック(2) |

カテゴリー:日記

京都へ向かう新幹線の中で…

 今、京都へ向かう新幹線の中で本ブログを書いています。N700なので、コンセントがついていてパソコン1台あれば快適に仕事できる環境です。新幹線に乗る前は、予約した新幹線の発車時刻まで15分くらい時間がありましたので、早く食べれるところを探し、品川駅構内にあるお寿司屋さんに行きました。なんと、このお寿司屋さん、立ち食いソバならぬ立ち食い寿司なんです。注文したら、すぐに板前さんが対応してネタを出してくれるところが時間のない方にはピッタリです。さらに、お値段もそこそこリーズナブル。もしかしたら流行るかもしれませんね。

 今日は天気も最高で新幹線の中から見える富士山に期待しつつ、移動を楽しんでます。
ここ最近は、刑事事件の接見が1日に数件重なることがよくあり、移動時間だけで数時間とられてしまって大変でした。
 移動中の時間をできるだけ有効に利用して仕事をできないかといつも画策していますが、「これだ。」という画期的なアイデアは見つかりませんね。新幹線や特急であれば座席で仕事しやすいわけですが、JR中央線や山手線の車内だとそうはいきません。混雑しているとパソコンは当然として、法律書を開くこともできず、スマートフォンだけが頼りです。私が買ったギャラクシーSⅡについて、画面が大きくて見やすいのはよいですが、画面がしばしばフリーズした感じになるのが不安ですね。

 さて、そろそろ富士山が見えてきそうですので、ここらでひとまず終わりにします。

 

タグ

2012年4月12日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:日記

京都に戻って一休み?

あいかわらず、先週も刑事事件の対応に追われてました。
保釈請求書、検察官への意見書を起案し、現在は勾留決定に対する準抗告申立をしようかと検討中です。事務所へ行く際に乗るバスの中から桜を見続けてたけど、結局、お花見には参加する暇もなく…。仕事帰りに行きつけのBARで飲むのが精一杯でした。
刑事事件は、時間との戦いだとつくづく思いました。接見場所への移動中に法律書から小説まで幅広く読んでるんですが、時間の貴重さが身に染みます。

さて、今週は木曜日に仕事で京都に行くんですが、それまでに新たな事件を受任しなければ、1〜2日くらい仕事を休んでゆっくりしようかと思ってます。去年はお盆もお正月も京都に戻っていなかったんで…。桜がまだ咲いてたらいいんですけどね。久々に円山公園にある桜が見たいです。それから、三条、四条にも繰り出して、喫茶店に入って仕事して…っと、やっぱり仕事が頭から離れないですな(笑)



タグ

2012年4月9日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:仕事

このページの先頭へ