覚せい剤は怖い
9月上旬から忙しい日が続いていましたが、やっと一息つけそうです。このままのペースだと年内はわりとゆっくりできるんじゃないかと思っています。
すっかり寒くなってきましたので、最近はバイクに乗る回数も減ってきました。どれだけ防寒しても、手とか足は風が直撃するのでやはり寒いんです(フルカウルのバイクに乗ったことないので、全てのバイクがそうとは明言できませんが)。
さて、さきほど、仕事が落ち着いて、ネットでニュースを見てたら、某芸能人が覚せい剤取締法違反で逮捕されたとの記事を目にしました。事件について否認しているのか認めているのかわかりませんが、この方は過去にも数回、覚せい剤を含む薬物関連の事件で逮捕されているんですよね。実刑判決を受けて刑務所に収容された過去もあるようです。覚せい剤にはしる理由は人それぞれですが、覚せい剤を使用した時の感覚を忘れることができず(または、その感覚を思い出して)、ついついやってしまったという方は一定数おられます。
覚せい剤の怖いところは、なかなか断ち切れないというところです。逮捕されて釈放されたら、「もう二度としない」、「絶対に更生する」と多くの方(服役経験者)が思っているはずなんですが、それでも覚せい剤の使用を再開してしまう。これが覚せい剤の怖いところでして、煙草をやめるよりも覚せい剤をやめる方がはるかに難しいなんていう話をどこかで耳にしたことがあります。
私自身、弁護士になってからの約11年間で、何度も覚せい剤事犯の刑事事件を担当した経験がありますが、過去に覚せい剤取締法違反の罪で実刑判決を受けたのに再び手を出してしまったなんていう事件を担当すると、これは刑務所に収容すればよいという単純なものではなく、なんらかの医療的フォローが必要なのではないかとその都度悩んだりしてしまいます。とはいえ、医療的なフォローを受けても、また、民間の支援団体に通ったりしていても、再犯してしまう方は一定数いるわけでして、現状、抜本的な解決策というのはない気がします。
そうなると、やはり、覚せい剤を含む薬物事犯一般については、そもそも、「絶対に手を出さない」ということが何よりも重要であると言わざるを得ません。友人らから勧められて気軽に手を出してしまう方も一定数いると思いますが、いったん手を出してしまうと、上記のとおり、完全に断ち切るのは本当に大変です。そのことを肝に銘じて、何があろうと怪しい薬物には手を出さない、そういう薬物が売られている場所には極力近づかないということ徹底することが重要といえます。
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2019年11月6日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:仕事