医療観察法の付添人

 少し前に、医療観察法案件の国選付添人に選任されました。同手続きは、医療観察法による入院又は通院の必要性を判断するものですが、刑事事件と違って申立件数自体が非常に少なく、国選付添人として選任されるのはかなりレアです。
 医療観察法の対象となるのは、心神喪失、心神耗弱で不起訴となった人か心神喪失で無罪、心神耗弱で執行猶予となった人であり、その目的は、心神喪失等の状態で、重大な他害行為を行った者に対し、医療的観察を行うことで病状の再発を防止し、社会復帰を促進することです。さらに、この法律が適用される犯罪は、放火、強姦・強制わいせつ、殺人、強盗、傷害といった重罪に限定されています。

 付添人になるのは私も初めてのことで、当初はいろいろと困惑しましたが、いろいろと調べていて(といっても、付添人業務に関する書籍自体が少なくて見つけるのが大変なんですが。)徐々に詳しくなっていきました。
 そんな中、審判が終わり、後は、審判の結果待ちという状態です。大変でしたが、やりがいは非常に大きく、また担当したいと思いました。

 なお、付添人業務を行うにあたっては、東京三弁護士会刑事弁護センターが作成している「当番弁護士マニュアル」(多分、非売品?)が参考になると思いますので、担当される方は是非ご一読を。

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2013年5月28日 | コメント/トラックバック(0) |

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平成25年度予備試験スタート

 昨日から予備試験が始まったようですね。新司法試験は年々受験者数が減少しているのに、予備試験は今年も増加して受験者数は1万人を超えたとか…。(ニュース記事:司法試験の予備試験、出願者が1万人超え :日本経済新聞

やはり、2年又は3年間学費を払ってロースクールに通うことのリスク(借金が残る。社会人は仕事を辞めて通わないといけない。)、予備試験組の司法試験合格率(ロースクールトップの一橋よりも高い。)を考えると、この傾向はやむを得ないと思います。

 予備試験の合格者数を昨年同様とするならば、今年の予備試験の難易度は昨年よりも上がるでしょうし、それに伴って予備試験組の司法試験合格率とロースクール組の司法試験合格率の差も広がるでしょう。予備試験の合格者数を据え置きにしたまま、予備試験の受験者数が増え続けると、司法試験よりも予備試験の方が難しくなるという逆転現象も今後起きることもあり得ますね。このことをふまえると、現状では、予備試験合格者数は増やさざるを得ないのではないかと思います。
 確かに、予備試験は「法曹養成のプロセス重視」というロースクール設置目的とは相反する制度であり、ロースクール関係者が予備試験合格者数増加に反対するのは無理もないところですが、なにゆえロースクールが敬遠されているかという点をもっと検討しなければいけないと思います。単純に、「司法試験合格者数を増やせば、生徒は集まる。」という理論は説得力を欠きますね。司法試験合格者数が増えれば、確かに合格しやすくなりますが、その分、今よりももっと就職しにくくなりますので、「借金をちゃんと返済できるのか。」という法曹志願者の不安はぬぐえないと思います。

 と、久々に真面目な話を書いてみました。

 

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2013年5月20日 | コメント/トラックバック(0) |

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週末の六本木

 昨日は、司法修習@山口県での同期3人と一緒に恵比寿で飲んでいました。弁護士業界は大幅増員による過当競争で厳しいと言われていますが、みんな元気にやっていて何よりでした。昨日のメンバーのうち、独立して事務所を構えている弁護士は私を含めて2人でしたが、独立している同期から、独立や経営に関する話を聞いてすごく勉強になりました。私は独立するにあたって、あまり周囲に相談しなかったのですが、これから独立しようと考えている人は、できるだけ多くの(独立している)弁護士の話を聞くのが極めて有用だと思います。
 また、昨日のメンバーには企業内弁護士(いわゆる「インハウスローヤー」)も一人いて、この夏から海外に留学する予定らしいです。もちろん、費用は企業負担。う~ん、羨ましい。こういう留学制度があるのは、大手の渉外事務所、外資系法律事務所、企業だけでしょうね。留学希望の修習生は、企業内弁護士を目指すのも一つかもしれません。もちろん、留学して培った経験をどう企業にいかせるかが重要なんでしょうけど。

 で、今日は、裁判所に労働審判申立書を提出して、六本木のマクドナルドで一息ついています。土曜日の夜ということもあって、すごく賑わっていますね。私がある日乗ったタクシーの運転手さん曰く、「六本木と歌舞伎町は眠らない街」とのことですが、私はどちらの街もあまり好きではありません。理由は、人が多すぎて億劫だから(笑)。日比谷線六本木駅直結のビルに入っている「あおい書店」とドンキホーテ六本木店は好きなんですけどね。というわけで、もちろん、渋谷、池袋、新宿といった繁華街も苦手です。かといって、人通りがほとんどない街も苦手でして、私にとっては、事務所がある恵比寿くらいがちょうどいい感じなんですね。今振り返っても、恵比寿に事務所をかまえてよかったと思っています。
 

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2013年5月18日 | コメント/トラックバック(0) |

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久々に…

 GWも終わって、裁判所もいつも通りに動き出しました。GW中は、新規相談の予約が重なったために、普段と異ならない日々を過ごしており、ちょっと疲れがたまっていたところでしたが、今回、受任した刑事事件で、勾留決定に対する準抗告が認められたことで、嬉しくなって疲れもふっとびました。

 弁護士として仕事をはじめて5年目に突入していますが、勾留決定に対する準抗告が認容されたのはこれでようやく3度目です。なかなか認容されないものですが、その分、認容されたときの嬉しさは半端ないですね。

 そういえば、少し前から喉に違和感があって、咳がとまらなかったので、もしかして病気かも?と怖くなり、今日は午前中に病院にいって診察してもらいました。待ち時間は約40分だったんですが、診察時間は1~2分くらい(笑)。たいしたことなかったからよかったと思うべきなんでしょうかね…。でも、待合室に雑誌がたくさん置いてあったので、待ち時間は苦ではありませんでした。こういうのって大事ですよね。ちなみに、熱もなく、風邪でもなく、単に喉が荒れているだけでしたので、今まで通り元気に業務続行です。

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2013年5月8日 | コメント/トラックバック(0) |

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