立ちごけ記念日

 一体いつ以来のことでしょうか、バイクで立ちごけするのは。はい、昨日(3月16日)、20年ぶりくらいにバイクで立ちごけしました。最後にこけたのは大学2年のときが最後だったと記憶していますが(厳密には、このときは立ちごけではなく、雪が残る道路でブレーキかけて、普通に転倒したんですけどね)、まさかまさかの今回の立ちごけです。
 立ちごけって?という人のために説明しますと、「バイクを停車中または停車しようとするときに、車体を足で支えることができずに転倒すること」をいいます。

 今回、愛車のCBX1000に乗って役所に行ったのですが、地面が斜めになっている駐車場にバイクを停めたんですよ、センタースタンドで。私は、「空冷バイクをサイドスタンドで停車することを繰り返すと、サイドスタンドが出ている側のエンジンのシリンダーヘッド部分のパッキンからオイルが漏れやすい」という話を真面目に信じておりまして、空冷6気筒のCBX1000を可能な限りセンタースタンドで停車させているというわけです。

 で、今回は、役所で書類を受け取ってから、駐車場に戻り、センタースタンドをおろすときに「思った以上に地面が斜めで不安定だな」という不安を若干抱いたのに、「まぁ大丈夫だろう」という安易な気持ちでセンタースタンドをおろしたら、案の定、バイクが傾き、重さに耐えきれず(踏ん張ってバイクを支えることができず)こかしてしまいました。こけた瞬間から、タンクキャップからガソリン漏れ出すし、重くてバイクを起こすのが大変だったし、思わず「最悪だ」と口走っていました。
 なお、私がバイクの引き起こしで苦労していたのを見ていた通行人の方が、バイクのところまで駆けつけてくれて引き起こしを手伝ってくださったので、無事に起こすことができました。まだまだ、世の中捨てたもんじゃないと思えるくらいに感動しましたね。手伝ってくださった方、本当にありがとうございました。
 
 話を戻しますが、もうね、ショックの一言ですね。幸いなことにエンジンガードを装着していたこと、CBX1000は空冷六気筒でエンジンが張り出しており、エンジンガードもその周りを保護するように装着されていたことから、タンクやウインカーは無傷でして、ブレーキレバーの破損(先っぽ折れました)とエンジンガードとミ右ミラーの傷だけですみました。このエンジンガード、モトジョイという三重県鈴鹿市にあるバイク屋さんで買って装着したものですが、効果てきめんでしたね。

 ということで、急な出費は辛いですが、ブレーキレバーを交換したいと思います。できればノーマル部品がよいのですが、40年前のバイクなので、おそらくメーカーでは欠品なんでしょうね。地道に探すかカスタムパーツを取りけるしかないと思います。

 最後に、恒例の?バイク紹介ですが、CBX1000はホンダのバイクでして、とても珍しい「空冷6気筒」エンジンなんです。巷でよく走っている「ネイキッド」と呼ばれる大型バイクの多くは「水冷4気筒」ですし、Z1やGSX1100S(「カタナ」)、ゼファー1100(私が大学生の頃に中古車を買って乗ってました)などの人気の旧車は「空冷4気筒」なんです。ちなみに、BMWは現在も水冷直列6気筒のバイクを販売しています。
 ということで、空冷6気筒=CBX1000、と想像されるくらいに、空冷6気筒エンジンがCBX1000のアイデンティティ―となっています。

 CBX1000のエンジンは本当に大きくて迫力満点ですが、重くて暑い(夏場)のは間違いありません。夏場は特にオーバーヒートが気になります。あと、6気筒だからといって速い(加速がよい)ということも特にないですね。スタイルに惚れたかどうかが購入を決意するかどうかのポイントだと思います。エンジン音は独特の重低音で好き嫌いが分かれる気がします。
 故障については、購入してからこれまでの間(2年半くらい経過したと思います)に、オイル漏れ、ジェネレーターの充電不良があったくらいでして、旧車だからといって心配するほどではないと思います。ちゃんと整備された車両は普通に乗れますね。

 私は、(今乗っている)CBX1000の製造年が私の生まれ年である1980年だったこと、空冷6気筒は二度と販売されないエンジンだと思ったことから、購入したんですが、後悔はないですね。軽快なバイクではないので、取り回しには気をつかいますが、空冷6気筒という唯一無二感は所有欲を満たしてくれる一台だと思います。実際、道路で信号待ちで停車していたら、突然、「いい音してるね」と隣に停車中のトラックの運転手から声をかけられたり、サービスエリアで「写真とっていいですか」なんて言われることがよくあります。
 なお、空冷6気筒ということで重すぎたのか、新車販売当時、さほど人気は出なかったようでして、1979年から1982年までの4年間の製造期間を経て製造中止となりました。うーん、もっと売れてもおかしくないカッコいいバイクなんですけどね。

 ということで今日はこのへんで。

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2021年3月17日 | コメント/トラックバック(2) |

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