平成25年度予備試験スタート

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 昨日から予備試験が始まったようですね。新司法試験は年々受験者数が減少しているのに、予備試験は今年も増加して受験者数は1万人を超えたとか…。(ニュース記事:司法試験の予備試験、出願者が1万人超え :日本経済新聞

やはり、2年又は3年間学費を払ってロースクールに通うことのリスク(借金が残る。社会人は仕事を辞めて通わないといけない。)、予備試験組の司法試験合格率(ロースクールトップの一橋よりも高い。)を考えると、この傾向はやむを得ないと思います。

 予備試験の合格者数を昨年同様とするならば、今年の予備試験の難易度は昨年よりも上がるでしょうし、それに伴って予備試験組の司法試験合格率とロースクール組の司法試験合格率の差も広がるでしょう。予備試験の合格者数を据え置きにしたまま、予備試験の受験者数が増え続けると、司法試験よりも予備試験の方が難しくなるという逆転現象も今後起きることもあり得ますね。このことをふまえると、現状では、予備試験合格者数は増やさざるを得ないのではないかと思います。
 確かに、予備試験は「法曹養成のプロセス重視」というロースクール設置目的とは相反する制度であり、ロースクール関係者が予備試験合格者数増加に反対するのは無理もないところですが、なにゆえロースクールが敬遠されているかという点をもっと検討しなければいけないと思います。単純に、「司法試験合格者数を増やせば、生徒は集まる。」という理論は説得力を欠きますね。司法試験合格者数が増えれば、確かに合格しやすくなりますが、その分、今よりももっと就職しにくくなりますので、「借金をちゃんと返済できるのか。」という法曹志願者の不安はぬぐえないと思います。

 と、久々に真面目な話を書いてみました。

 

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