平成24年司法試験短答式試験結果

 昨日に司法試験の短答式(択一式)試験の結果が発表されたようです。受験者8387人で合格者は5339人。合格率は、約63.6%ですね。驚くべきは予備試験合格者の合格率でして、85名中84名が合格(合格率約98.8%)という驚異的な合格率です。

 この分だと、予備試験経由の受験生の最終合格率も相当高くなるのではと予想されます。そうすると、法科大学院の存在意義についても改めて見直し論議がなされるような気がします。なお、予備試験組にとってネックなのは選択科目でしょう。選択科目は予備試験では必要ありませんので、予備試験合格後に勉強を始めた受験生がほとんどと思われ、自学自習でどれだけ法科大学院生とわたりあえるかが気になりますね。

 法科大学院別では、あいかわらず、一橋や慶応、東大等の有名ロースクールの合格率が高いですね。健闘しているのは、愛知大学ロースクールです。37人が受験して33名が合格しており、合格率は89.1%です。これは、一橋(84.4%)や慶応(82.1%)、東大(79.9%)、京大(83.2%)をいずれも上回っています。愛知大学ロースクールはいったいどんな授業をしているのか、気になるところですね。機会があれば、のぞいてみたいんですけど、そんな機会は一生こなさそうです(笑)。

タグ

2012年6月8日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:日記

平成24年度国家総合職(法律区分)の論文問題。

 平成24年度の国家総合職の法律区分の論文問題を見ました。
年々長文化される傾向にあるようで、今年も昨年同様にそれなりの分量のある事例を読解させる問題でした。

 憲法、民法、行政法という3科目は、質・量ともに十分なものであり、教科書を読みこんでるだけでは対応できない問題だと思います。新司法試験向けの演習本で普段から練習しておくことが有益ですね。分量も問題のレベルもちょうどいいでしょう。
問題についてはちらっと見ただけでして詳細に分析していないので、どうこう言うことはできませんが、憲法は北方ジャーナル事件と比較して論じさせるもので普段から判例をしっかりと呼んで事例と判旨を頭に叩き込んでおかないと十分な論述はできないでしょう。
 民法は、考えられる請求をすべて挙げさせて論じさせるものであり、これも面白い問題だと思います。どんな請求を挙げて、どれだけの分量で論じればいいのか、多くの受験生が悩んだことだと思います。受験生の評判では、民法が最も難しく、行政法が易しかったようです。原告適格という典型論点が出題されたからでしょうかね。

 時間があれば、自分の頭のトレーニングもかねて、時間をかけて問題を分析してみたいと思っている今日この頃です。

タグ

2012年6月5日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:日記

「司法占領」読みました。

接見に行く途中の移動時間を利用して、鈴木仁志先生著「司法占領」(講談社文庫)を読みました。

弁護士大増員の未来を舞台にした小説でして、フィクションですがあり得なくもない未来に関心を抱きながら読んでました。外資系事務所については周囲の友人から伝え聞くくらいですが、聞いた話とけっこう似ていて、外資系事務所の多忙さをよく描いていると思います。法律を知らなくてもスイスイと読めますので、興味のある方はご一読されるとよいと思います。

そういえば、最近、巨額の詐欺事件(被害金額は1億円以上)で弁護士が逮捕されましたね。(<詐欺容疑>弁護士を逮捕 1億7000万円だまし取る (毎日新聞) – Yahoo!ニュース)。借金返済のためという動機らしいですが、何故にこんな大金が必要となるほどの借金(3億円以上らしいです。)を抱えたのかが気になります。事件が減ったというような事情ではないでしょう。起訴されるのは間違いないでしょうから刑事裁判を傍聴してみたいのですが、さすがに出張でも入らない限り、福岡地裁までは見に行けません。でも、気になるなぁ‥。




タグ

2012年5月14日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:日記

国家総合職試験(択一式)の結果

 昨日は、国家総合職の第一次試験(択一試験)の合否発表がありました。大卒法律区分に限ってみると、受験申込者が9532人に対して合格者は777名ですから、かなり厳しい試験であることは明らかですね。

 某掲示板を見ていると、ボーダーラインは法律科目の傾斜後だと62点、傾斜前だと51点というところでして(某掲示板の情報の信用性にそもそも疑問がありますが…)、予想より高かったというのが正直なところです。私が縁あって指導していた受験生は素点で47点、傾斜後60点で不合格となってしまいましたので、少なくとも傾斜後の点数でいえば61点以上でしょう。

 合格されたみなさんは、このまま気を抜かずに論文試験まで頑張って欲しいと思います。今回、残念ながら不合格となった方々は、浪人して来年も受験するのか、新たな進路を目指すのかで悩まれていると思いますが、そこは家族や友人、大学の指導担当教授らに相談して後悔のない決断をしてほしいと思います。
 個人的には、私と縁のある受験生が不合格となり、少なからずショックを受けているところです。早くても明日いっぱいはこのことが頭から離れそうにもありません。

 

 

タグ

2012年5月12日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:日記

夜行バスの安全性

ゴールデンウイーク中に関越道で居眠り運転が原因と見られるバスの事故が発生しました。死傷者数が多数の痛ましい事故でした。

私は、実は京都、東京間を夜行バスで行き来することが多いんです。夜行バスのメリットとしては、費用が新幹線の半分くらいであること(3列シートか4列シートか、またバス会社の種類によって異なりますが)、早朝に到着できるので一日をフルで使えることが挙げられます。他方、デメリットとしては、なんといっても長時間にわたる乗車時間でしょう。バスの中で寝られる人にとっては問題ないんでしょうが、寝つきがよくない人にとっては真っ暗闇の中で(バスの車内は完全消灯)身動きできずに過ごさざるを得ず、なかなか辛い。

学生時代には、お金がないので青春18切符と夜行バスを頻繁に利用してました。最近でも、たまに夜行バスを利用してます。

で、いろんな会社の夜行バスを利用してきましたが、会社によって(運転手によって)運転に大きな差があることを実感しています。ある大手の会社の場合、バスの運転手は2人いて交代で運転しますから安心感は非常に高いです。運転も穏やかでよかったのが印象に残ってます。もちろん、他社に比べてお値段は高め。他方で、ひどい会社だと発進、停止の動作が荒く、高速に乗る前の一般道走行で酔いそうになったりしました。運転手は一人でしたから、ずっと荒い運転のまま。

今回の事故を受けて、今後は夜行バスでは運転手を二人乗車させる、運転手の運転をチェックできる体制を導入する等して安全確保をして欲しいです。この方が運転手にかかる負担が大きく減りますし。多少の値上げがなされても、安全には変えられませんしね。

タグ

2012年5月3日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:日記

国家公務員総合職の第一次試験の結果

昨日、一昨日に実施された国家公務員総合職の第一次試験(択一試験)の解答の発表がありました。法律区分について、教養問題(基礎能力試験)、法律問題(専門試験)ともに40題ずつ出題されたわけですが、55問以上正解した人はほぼ確実に合格でしょう。受験生数人の点数から推測するに、ボーダーラインは50問前後かなと思います。専門試験の傾斜配点を踏まえた場合、60点弱かな…。まぁ、数人の点数からの推測ですからあてになりませんけど(全然違ってたら、すいません。)。ボーダーライン前後の受験生にとっては気になって仕方がないんでしょうが、少なくとも45問以上正解した方(傾斜配点を踏まえた点が55点以上)は合格の可能性が十分あると思いますので、必死に論文試験の対策をするべきです。

さて、公務員試験のことはさておいて、連休中に米澤穂信さん著の「インシテミル」(文春文庫)を今更ですが読みました。けっこう面白くて最初から最後まで夢中で読んでました。でも、読みおわってから振り返ると結末がちょっと物足りない感じ。意外な結末ではあるんですけどね。


明日は、朝から事務所へ行って起案に取り組みます。

タグ

2012年5月1日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:日記

国家公務員総合職試験とロースクール入試の併願

昨日は、国家公務員総合職の第一次試験日だったようです。国家公務員総合職受験生は、5月27日に第二次試験(論文試験)を控えていますから、司法試験受験生と同じく、ゴールデンウイークは勉強尽くしの日々になりますね。

昨日の国家公務員総合職試験を受験してきた数人の話を聞いたところ、法律科目は民法が前年度に比べて難しくなったようです。私もちょっと問題を見てみたんですが、司法試験と同レベルの知識を問う問題、ひっかけ問題が複数あったように感じました。ロースクール既修者コースを受験予定の大学4年生もけっこう受験しているようとの噂を聞きましたが、そうであるならば公務員試験専願受験生が法律科目で彼らに勝つことは難しく、公務員試験専願受験生にとってはどれだけ教養科目で差をつけるかが重要でしょう。
いずれにせよ、第二次試験の配点の方が高いわけですから、あまり出来なかった受験生も気にせずに論文試験の勉強をさっさと始めた方がいいでしょうね。

これからは、ロースクール入試と公務員試験総合職の併願者数は増加していくかもしれません。国家公務員総合職の法律区分は、憲法、民法、行政法(以上、択一、論文の両試験あり)、刑法、商法、労働法(以上、択一試験のみ)が問われ、法律科目の勉強の範囲が重なりますので併願しやすいのではないかと…。加えて、ロースクール入学に必要な適性試験は国家公務員試験の教養科目と重なるところがありますし。

タグ

2012年4月30日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:日記

京都を舞台にした小説

最近、瀧羽麻子著の「左京区七夕通東入ル」(小学館)という恋愛小説を読み終えました。あんまり恋愛小説に興味はないのですが、作家が京都大学卒で小説の舞台が京都であることが気になってついつい衝動買いしちゃいました。


実は、私が好きな森見登美彦さんも京都大学卒で「夜は短し歩けよ乙女」,「きつねのはなし」なんかも同じく京都を舞台にしたもの。京都出身の私にとっては、小説に出てくる場所、神社、鴨川等が懐かしく、情景をイメージしやすくて楽しめるんです。

で、「左京区七夕通東入ル」を読んだ感想はというと、可もなく不可もなくといったところでしょうか。主人公の大学生の女の子のキャラが普通で、森見登美彦さんの作品に出てくる人物のような不思議さがなくて物足りなく感じてしまったのかも。淡い恋心を描いた恋愛小説好きな方にはいいのかもしれません。

ゴールデンウイークには、京都に戻る予定はありませんので、仕事の合間に空いた時間を利用して買い溜めしてた小説等を読破したいと思います。







タグ

2012年4月27日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:日記

春の京都を楽しんできました。

 今週木曜日に出張で京都にきて、翌金曜日はほぼ1日休暇をとりました。
いつも起案やら接見やらで丸々1日を休んだことがことがしばらくなかったので、いい気分転換になりました。

 昨日は、朝からお墓参りに行って、その後に円山公園の枝垂桜を見物。一人でチョコバナナを食べながら(いい年した私がチョコバナナを一人で食べている姿は哀愁が漂っていたのではないかと思います。)、しばし桜見物を続けた後に四条の高瀬川付近まで歩いて、喫茶ソワレで一休み。そこから、疲れた体を癒すために整体マッサージを受けて、大阪へ向けて出発。
 以前に事件を担当した依頼者の方に天満に連れて行ってもらいました。あいにく小雨がぱらつく天候でしたが、そんなことはおかまいなし。天満の屋台を満喫しました。なんといってもダントツの安さが魅力で、路上にテーブルを出して飲み食いするところなんかも東南アジアの雰囲気でこれまた魅力的。気軽に飲めるところがいいですね。東京の恵比寿横丁を拡大したような感じでした。

 依頼者の方とは大阪駅に戻ってもう一軒行ってからお別れして、今度は京都に向けて出発。京都にて、久々に中学校同級生の友人と飲みました。話した感じでは、齢31にて友人は恋焦がれており、私としては彼の恋を応援してあげたいと思います。

 以上のような時間をへて、今は帰りの新幹線の中でブログ更新してます。帰りもN700系の新幹線なので、綺麗で快適。やはり夜行バスとは移動に費やされる疲労度は比べようがないくらい。今日も東京についてから1件接見に行くつもりですが、東京につくまでの残り1時間30分を満喫したいと思います。

タグ

2012年4月14日 | コメント/トラックバック(2) |

カテゴリー:日記

京都へ向かう新幹線の中で…

 今、京都へ向かう新幹線の中で本ブログを書いています。N700なので、コンセントがついていてパソコン1台あれば快適に仕事できる環境です。新幹線に乗る前は、予約した新幹線の発車時刻まで15分くらい時間がありましたので、早く食べれるところを探し、品川駅構内にあるお寿司屋さんに行きました。なんと、このお寿司屋さん、立ち食いソバならぬ立ち食い寿司なんです。注文したら、すぐに板前さんが対応してネタを出してくれるところが時間のない方にはピッタリです。さらに、お値段もそこそこリーズナブル。もしかしたら流行るかもしれませんね。

 今日は天気も最高で新幹線の中から見える富士山に期待しつつ、移動を楽しんでます。
ここ最近は、刑事事件の接見が1日に数件重なることがよくあり、移動時間だけで数時間とられてしまって大変でした。
 移動中の時間をできるだけ有効に利用して仕事をできないかといつも画策していますが、「これだ。」という画期的なアイデアは見つかりませんね。新幹線や特急であれば座席で仕事しやすいわけですが、JR中央線や山手線の車内だとそうはいきません。混雑しているとパソコンは当然として、法律書を開くこともできず、スマートフォンだけが頼りです。私が買ったギャラクシーSⅡについて、画面が大きくて見やすいのはよいですが、画面がしばしばフリーズした感じになるのが不安ですね。

 さて、そろそろ富士山が見えてきそうですので、ここらでひとまず終わりにします。

 

タグ

2012年4月12日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:日記

このページの先頭へ