「磯野家のマイホーム戦略」を読みました。

 昨日、巣鴨警察署へ接見に行く前に立ち寄った駅の書店で「磯野家のマイホーム戦略」なる本(榊淳司さん著・WAVE出版)を見かけました。
少し前に「磯野家の相続」という本がヒットした記憶があり、面白そうだと思って衝動買い。そのまま、移動時間や空き時間を利用して一気読みしました。

 上記の本は、今後の不動産市場がどうなるかということを東京を中心とする都心部を念頭にして書かれています。これからマイホームを買おうと思っている方は一読の価値があるでしょう。「徹底的にエンドユーザーの立場」に立って書いたと著者は言っており、不動産業者にとっては好ましくない記載が随所に現れます。世間一般では人口減少に伴い都心回帰現象が起きるとよく言われていますが、都心回帰現象が起きるとどうなるのか、都心の物件を買っておけば間違いないのか、こういう点についても具体的に書かれていて、面白かったです。

 一部の大金持ちの方を除けば、マイホームは一生で一番高い買い物でしょうから、買う前によく検討しないといけないわけで、このことを強く実感できる本だと思います。



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2012年7月5日 | コメント/トラックバック(1) |

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「有罪弁護」読みました。

先週末は急遽依頼を受けた案件にかかりきりで、ブログを更新出来ませんでした。数日前のことですが、弁護士が主人公の小説「有罪弁護」(大門剛明さん著、中央公論新社)を読み終えました。
「有罪弁護」という題名から、有罪であることを確信しつつも法廷で無罪主張をする弁護士の内心や葛藤等に切り込んだ小説かと思いきや、そういうものではありませんでした。もっとも、普通のフィクション小説で、やや驚きの結末もあってそれなりに楽しめましたけど。作者の大門さんは法曹関係者ではなく、専門的な用語は小説中にほとんど出てきませんので、サクッと一気に読める感じです。



今週は空き時間、移動時間を利用して、海堂尊さん著の「アリアドネの弾丸」(宝島社文庫)を読みたいと思っています。






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2012年6月25日 | コメント/トラックバック(0) |

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東京に住むならどこがよい?

毎年、人気の街ランキングが出されてますね。吉祥寺がここ数年間、不動の一位のようです。私が大学生のころは国立市及び小平市に住んでいたんですが、吉祥寺に対するあこがれは相当ありました。なにしろ、渋谷、新宿に一本で行けますし、距離も近いですから、遊びたい盛りの大学生には最高の街だと思います。井の頭公園があって緑豊かですし、商店街も活気がありますからね。とはいえ、中央線沿線は、国立から新宿に近づくにつれて次第に家賃が高くなる傾向にありましたので、奨学金を受給してやりくりしていた当時の私の経済状況では住むことは到底不可能でした。

 社会人になってから(弁護士になってから)麻布十番にずっと住んでいますが、麻布十番も新宿まで大江戸線で1本、渋谷までバスで1本で行けますので、この点は吉祥寺と似ていると思います。麻布十番のいいところといえば、商店街に活気があって隠れた名店が多い、南北線、大江戸線の2路線が走っていてけっこう便利、六本木まで歩いて行ける、住んでる住人の人柄がよい(女性の夜の一人歩きもそれなりに安心)、済生会中央病院や国際医療福祉大学病院、都立広尾病院等、医療機関が充実している、タクシーを拾いやすい…というところでしょうか。逆にいまいちなところは、深夜に一人でご飯を食べられるところ(定食屋)が少ない、飲食店の価格が相対的に他より高め、家賃が高め、南北線の終電がけっこう早い…というところでしょうか。
 それでも、相対的には住みやすくていい街だと思います。

 実は私、麻布十番で2度引っ越しをしているんですが、引っ越す際には他の街に住むことを検討しました。JR中央線の高円寺や中野、吉祥寺なんかは学生も多く物価が意外に安いので住みたいと思ったんですが(街の雰囲気は自分に一番合っている気がしました。)、都内の事務所勤務時に終電を逃した場合にタクシー料金が多くかかってしまう、JR中央線の朝の通勤ラッシュがすごいということで躊躇してしまいました。この点から引っ越すなら山手線内で探しました。四谷、品川は便利で、事務所開業の候補地にもしていたんですが、ビジネス街で土、日が寂しい感じがして却下。上野や新宿、渋谷、池袋は便利だけど人が多すぎるのが嫌。六本木は便利だけど、街が騒がしすぎるので魅力を感じず。
 住みたい街ランキング上位の自由が丘は当時勤めていた事務所から遠いし、スイーツに興味がないのでやはり魅力を感じず。都内じゃないけど、横浜はおしゃれな感じがして憧れましたが、おしゃれでない自分の雰囲気と合わないという現実を見つめて却下。同様の理由に加えて家賃が高すぎるということで表参道、原宿近辺も却下。京都出身の私にとって、古都の雰囲気を漂わせる鎌倉もあこがれましたが、都内から遠すぎてやはり通勤が厳しい。

 というような感じでいって、麻布十番でいいかと思い、今に至ります。麻布十番の家賃は高いですが、築30年以上の古くて狭い物件を選べば、他の場所の物件と比べてそんなに高くはないと思います(私が前に住んでいた物件は築40年近いものでエレベーターもなかったですが、内装がリフォームされていてけっこう綺麗で快適でした。他方で、最初に住んだ物件は新築でしたが20㎡弱の狭い物件でシャワーしかなく、部屋の形もとがっていたせいでマンション自体に空き部屋が多く家賃は安めでした。)。引っ越し先として最後まで悩んだのは、交通の便がよい飯田橋か、学生街で楽しそうな下北沢(ここも新宿、渋谷へのアクセスが抜群)でしたが、飯田橋は駅近のいい物件が当時見当たらず(あっても家賃が高すぎでした。)、下北沢は若者過ぎる感じがあって躊躇しました。

 結局のところ、よく言われる一般論ですが、何を重視するかによって各人にとって魅力的な街は異なるんですよね。私の場合、何よりもアクセスを重視しましたので、物件の狭さや古さは気になりませんでした。郊外で広くて新しい物件に住むのか、23区内で狭くて古い物件に住むのか、そこが大きな選択の分かれ目だと思います。私の場合は後者でした。あとは、下町っぽいところがいいのか、おしゃれなところがいいのか、住宅街がいいのか、という町の雰囲気で選ぶことになると思います。

 深夜にだらだらと書いてきましたが、結局、どこに住むのがよいかは人によりけりという一般論で締めくくることになり、実のある話をできなくてすみません。


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2012年6月22日 | コメント/トラックバック(0) |

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MacBook Pro Retinaディスプレイモデル

久々のパソコンネタですが、少し前にAppleが新モデルを発表しましたね。
なんといっても、目玉はRetinaディスプレイを装着したMacBook Pro with Retinaディスプレイモデルでしょう。
私は実物にまだ触れていませんが、ネット上の評判だとダントツの美しさを備えているようです。ちょうど自宅用のパソコンの寿命が近い(2005年購入)ので買い替えてもいいかなと思いつつ‥。でも、ネックは2キロという重さと18万円オーバーの値段です。外出先でパソコンを使用することが多いので、自宅用といえども軽いのがいいんです。まぁ、15インチモデルですから仕方ないんでしょうけど。今買っても、来年には13インチモデルやMacBook AirのRetinaモデルが発売されそうで怖いですね。MacBook AirのRetinaモデルがあるなら即買いたいところです。あとはバッテリーのもちがよくなればいうことなしですね。
なお、買おうかどうか悩んでいたときに渋谷のアップルストアに電話して在庫確認しましたが売り切れてました。「売り切れ」と聞くと不思議と欲しくなるのは私だけでしょうか(笑)?

他に気になっているパソコンといえば、レノボの「ThinkPad X1 Carbon」ですね。ThinkPadのウルトラブックで近々発売予定ですが、携帯性を重視するならMacBook Proよりこっちかな。電池のもちもいいし。これが発売されたら、MacBook Pro with Retinaディスプレイモデルと見比べに行こうと思います。


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2012年6月19日 | コメント/トラックバック(0) |

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読書で気分転換。

最近、複数の刑事事件を抱えていて移動時間が多くなっています。でも、その分、移動中の時間を利用して本を読み、気分転換をはかることができています。

ここ最近で読んだ本の中では、サイバーエージェントの社長である藤田晋さん著の「渋谷で働く社長の告白」(幻冬社文庫)がダントツでよかったです。会社立ち上げ当初の悩みや失敗をリアルに描いてあり、事務所運営にあたって参考になることもたくさん書いてありました。
藤田晋社長は1週間110時間労働を実際にこなしていたというのですから、すごいの一言につきます。法律事務所と株式会社を同視することはできませんが、社会の需要をうまく捉えて限りなく努力することはいかなる事業でも重要であり、成功の秘訣かと思います。藤田晋社長の働きぶりに比べれば、私はまだまだ甘いですね。そろそろ事務所に寝袋を用意して泊まれるようにしようと計画中です。

他には、今さらな感がありますが、綿矢りさ著の「蹴りたい背中」(河出文庫)を読みました。芥川賞最年少受賞で話題になった作品です。こちらについては、率直にいうと、やや物足りない終わり方で、なんともコメントしづらいところです(実は、この物足りなさがいいんですかね‥。)個人的にはもうちょっと物語の続きを読んでみたいという気になりました。でも、各描写にはすごく深みがあって、19歳で書いたとは思えない出来ですね。著者は天才だと思います。

こんな調子で、今後もこまめに読書を続けたいです。









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2012年6月11日 | コメント/トラックバック(0) |

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平成24年司法試験短答式試験結果

 昨日に司法試験の短答式(択一式)試験の結果が発表されたようです。受験者8387人で合格者は5339人。合格率は、約63.6%ですね。驚くべきは予備試験合格者の合格率でして、85名中84名が合格(合格率約98.8%)という驚異的な合格率です。

 この分だと、予備試験経由の受験生の最終合格率も相当高くなるのではと予想されます。そうすると、法科大学院の存在意義についても改めて見直し論議がなされるような気がします。なお、予備試験組にとってネックなのは選択科目でしょう。選択科目は予備試験では必要ありませんので、予備試験合格後に勉強を始めた受験生がほとんどと思われ、自学自習でどれだけ法科大学院生とわたりあえるかが気になりますね。

 法科大学院別では、あいかわらず、一橋や慶応、東大等の有名ロースクールの合格率が高いですね。健闘しているのは、愛知大学ロースクールです。37人が受験して33名が合格しており、合格率は89.1%です。これは、一橋(84.4%)や慶応(82.1%)、東大(79.9%)、京大(83.2%)をいずれも上回っています。愛知大学ロースクールはいったいどんな授業をしているのか、気になるところですね。機会があれば、のぞいてみたいんですけど、そんな機会は一生こなさそうです(笑)。

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2012年6月8日 | コメント/トラックバック(0) |

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平成24年度国家総合職(法律区分)の論文問題。

 平成24年度の国家総合職の法律区分の論文問題を見ました。
年々長文化される傾向にあるようで、今年も昨年同様にそれなりの分量のある事例を読解させる問題でした。

 憲法、民法、行政法という3科目は、質・量ともに十分なものであり、教科書を読みこんでるだけでは対応できない問題だと思います。新司法試験向けの演習本で普段から練習しておくことが有益ですね。分量も問題のレベルもちょうどいいでしょう。
問題についてはちらっと見ただけでして詳細に分析していないので、どうこう言うことはできませんが、憲法は北方ジャーナル事件と比較して論じさせるもので普段から判例をしっかりと呼んで事例と判旨を頭に叩き込んでおかないと十分な論述はできないでしょう。
 民法は、考えられる請求をすべて挙げさせて論じさせるものであり、これも面白い問題だと思います。どんな請求を挙げて、どれだけの分量で論じればいいのか、多くの受験生が悩んだことだと思います。受験生の評判では、民法が最も難しく、行政法が易しかったようです。原告適格という典型論点が出題されたからでしょうかね。

 時間があれば、自分の頭のトレーニングもかねて、時間をかけて問題を分析してみたいと思っている今日この頃です。

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2012年6月5日 | コメント/トラックバック(0) |

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「司法占領」読みました。

接見に行く途中の移動時間を利用して、鈴木仁志先生著「司法占領」(講談社文庫)を読みました。

弁護士大増員の未来を舞台にした小説でして、フィクションですがあり得なくもない未来に関心を抱きながら読んでました。外資系事務所については周囲の友人から伝え聞くくらいですが、聞いた話とけっこう似ていて、外資系事務所の多忙さをよく描いていると思います。法律を知らなくてもスイスイと読めますので、興味のある方はご一読されるとよいと思います。

そういえば、最近、巨額の詐欺事件(被害金額は1億円以上)で弁護士が逮捕されましたね。(<詐欺容疑>弁護士を逮捕 1億7000万円だまし取る (毎日新聞) – Yahoo!ニュース)。借金返済のためという動機らしいですが、何故にこんな大金が必要となるほどの借金(3億円以上らしいです。)を抱えたのかが気になります。事件が減ったというような事情ではないでしょう。起訴されるのは間違いないでしょうから刑事裁判を傍聴してみたいのですが、さすがに出張でも入らない限り、福岡地裁までは見に行けません。でも、気になるなぁ‥。




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2012年5月14日 | コメント/トラックバック(0) |

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国家総合職試験(択一式)の結果

 昨日は、国家総合職の第一次試験(択一試験)の合否発表がありました。大卒法律区分に限ってみると、受験申込者が9532人に対して合格者は777名ですから、かなり厳しい試験であることは明らかですね。

 某掲示板を見ていると、ボーダーラインは法律科目の傾斜後だと62点、傾斜前だと51点というところでして(某掲示板の情報の信用性にそもそも疑問がありますが…)、予想より高かったというのが正直なところです。私が縁あって指導していた受験生は素点で47点、傾斜後60点で不合格となってしまいましたので、少なくとも傾斜後の点数でいえば61点以上でしょう。

 合格されたみなさんは、このまま気を抜かずに論文試験まで頑張って欲しいと思います。今回、残念ながら不合格となった方々は、浪人して来年も受験するのか、新たな進路を目指すのかで悩まれていると思いますが、そこは家族や友人、大学の指導担当教授らに相談して後悔のない決断をしてほしいと思います。
 個人的には、私と縁のある受験生が不合格となり、少なからずショックを受けているところです。早くても明日いっぱいはこのことが頭から離れそうにもありません。

 

 

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2012年5月12日 | コメント/トラックバック(0) |

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夜行バスの安全性

ゴールデンウイーク中に関越道で居眠り運転が原因と見られるバスの事故が発生しました。死傷者数が多数の痛ましい事故でした。

私は、実は京都、東京間を夜行バスで行き来することが多いんです。夜行バスのメリットとしては、費用が新幹線の半分くらいであること(3列シートか4列シートか、またバス会社の種類によって異なりますが)、早朝に到着できるので一日をフルで使えることが挙げられます。他方、デメリットとしては、なんといっても長時間にわたる乗車時間でしょう。バスの中で寝られる人にとっては問題ないんでしょうが、寝つきがよくない人にとっては真っ暗闇の中で(バスの車内は完全消灯)身動きできずに過ごさざるを得ず、なかなか辛い。

学生時代には、お金がないので青春18切符と夜行バスを頻繁に利用してました。最近でも、たまに夜行バスを利用してます。

で、いろんな会社の夜行バスを利用してきましたが、会社によって(運転手によって)運転に大きな差があることを実感しています。ある大手の会社の場合、バスの運転手は2人いて交代で運転しますから安心感は非常に高いです。運転も穏やかでよかったのが印象に残ってます。もちろん、他社に比べてお値段は高め。他方で、ひどい会社だと発進、停止の動作が荒く、高速に乗る前の一般道走行で酔いそうになったりしました。運転手は一人でしたから、ずっと荒い運転のまま。

今回の事故を受けて、今後は夜行バスでは運転手を二人乗車させる、運転手の運転をチェックできる体制を導入する等して安全確保をして欲しいです。この方が運転手にかかる負担が大きく減りますし。多少の値上げがなされても、安全には変えられませんしね。

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2012年5月3日 | コメント/トラックバック(0) |

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