刑事事件は大変。だが、それがいい。

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私の在籍している事務所は、民事事件の9割以上が労働事件という、労働問題に特化した事務所です。でも、個人的には賃貸借絡みの事件や破産事件なんかも受けたりしていて、けっこうバラエティにとんだ事件をやってます。
で、労働事件の次に私がよく扱っているのは、刑事事件なんですね。

刑事事件は、大きく分けるなら、自白事件と否認事件に分類できると思います。裁判員対象事件とそれ以外っていう分け方ももちろん可能ですが、ここでは便宜上、上記のように分類します。自白事件は、被疑者が罪を概ね認めている場合で、否認事件は被疑者が罪を認めていない場合です。どっちが大変かというと、言わずもがな否認事件です。

否認事件の場合、被疑者が連日の取り調べに耐えかねて、やってもいない犯罪を認めることがあり得ますので、そうならないように頻繁に弁護士が接見して、アドバイスすることが必要なんですね。被疑者が勾留されている場所が事務所や自宅から近ければいいのですが、遠いと勾留場所までの往復の時間がかかり、ホントにキツいです。でも、人の一生がかかっているので、キツいなんて言ってられない。刑事弁護は、時間勝負という面もあるので(逮捕されてから起訴されるまでの最長23日間が勝負です)、もともとタイトなスケジュールを組むことになります。

他方で自白事件であっても、決して楽なわけではありません。被疑者との接見はもちろん、被害者との示談交渉やご家族への説明、身元引受先や就職先の確保など、やるべきことはてんこ盛りです。(~_~;)時間勝負は否認事件と同じ。

刑事弁護は大変だし、弁護士の責任は本当に大きい。でも、不思議とやめたいとは思わないですね。やはり、自分の弁護活動によって不起訴や無罪になれば本当に嬉しいですし(無罪判決をとったことはまだないですけど)、自白事件の弁護であっても、その被疑者の方が真に更生してくれたら、やってて良かったって心底感じます。逆に、一番ショックなのは、自分が弁護した人がまた犯罪に走ってしまうことですけど。というわけで、明日も休日返上で、頑張って仕事します(^O^)/

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