弁護士業マーケティング

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 最近、ありがたいことにいろいろな仕事(とはいっても、労働事件と刑事事件が中心ですが)をご依頼いただいていて、日々仕事に取り組んでいます。独立して一人で仕事をはじめてしばらく経ちましたが、イソ弁だったときの方が気楽だったなんてことを、日が経つにつれてより強く実感させられています。
 とは言いつつも、イソ弁だったときには早く独り立ちしたいと願っていたわけですから、我ながら身勝手な性格でして、自分自身にあきれてしまいそうですが…。

 さて、最近、弁護士業を含む士業マーケティングに関する本が発売されて、そのタイトルにみとれて思わず買ってしまいました。その名も「士業のための生き残り経営術」(東川仁さん著、角川フォレスタ)。弁護士のみならず、あらゆる士業は文字通り、サバイバル時代に突入したんでしょうかね。

 上記の本を買ったのは昨日でして、全然読み進んでおらず、中身について正確にコメントすることはできません。ですが、序盤だけ読んだ感想ですが、資金を借りずに手持ち資金で不安に駆られながら「守り」の経営をするよりも、積極的に融資を受けて戦略を立て事業に投資することの重要性にはうなずける部分があります。 
 確かに、借り入れをすること自体は「借金を抱える」という意識をぬぐえないため、躊躇してしまいますが、借り入れた分以上のリターンが望めるのであれば積極的に融資を受けるべきでしょう。あとは、そのリターンが得られる確率(見込み)の問題ですね。もっとも、それを正確に予測するのが容易ではなくて、判断が難しいところですが。

 私が融資を受けると仮定した場合、何よりも新規顧客獲得のための広告に資金を投入すると思います。知人のつてでひっきりなしに依頼がくる、既に安定かつ十分な顧問先がある等の珍しい場合を除いて、これから独立する弁護士、独立して間がない弁護士はいかにして自分の事務所を顧客にわかりやすくアピールできるかがポイントでしょう。広告については、インターネット、新聞、ラジオ、雑誌、テレビ、タウンページ等幅広く存在しますが、それなりにローコストで効果が見込めるインターネット広告がこれからの弁護士にとって顧客獲得手段の主流になるのではと考えています。この傾向は、人の移動が激しい東京、大阪等の大都市では顕著でしょう(他方で、人と人のつながりが強い地方都市では人からの紹介による依頼が今でも多く、必ずしも当てはまらないと思います。)
 しかし、インターネット広告にお金さえつぎ込めば次々と顧客が来るなんて単純なことではありません。顧客に「この事務所に依頼したい」、「この事務所に相談したい」と思ってもらえるようなホームページを作製することがまず必要です。もっとも、「いったんホームページを作成すれば完了」なんてわけはなく、ホームページを継続的に維持、管理しなければなりませんから、自らホームページを作成、管理できるような一部の弁護士を除いて、信頼できる会社を見つけて作成・管理をお願いすることになると思いますし、どこの会社にお願いするかが重要でしょう。それから、どの顧客層をターゲットにするか(どの分野の業務に絞るのか)も重要でしょうね。


 今日もだらだらと書いてしまい、長文化してしまいました。思いついたことをもっと書きたいところですが、明日は朝から接見ですので、このへんにしときたいと思います。


 

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