法律事務所の立地
法曹人口増加によって、あらゆる場所に法律事務所が開業してきたと思います。それまでは、裁判所へのアクセスという点から、裁判所の近く(これは地方だと顕著です。)か裁判所へまで乗り換えなしに行ける駅の近くに法律事務所は多く集まってましたが、最近はアクセスではなく、依頼者が相談にきやすいかどうか、近くに法律事務所があるかどうかという視点が重視されてるように思います。依頼者側からすると、行きやすくなった、身近になったという点でいい傾向だと思います。以前と違って、ゼロワン地域も解消されつつありますし。
私は来年には独立することを考えてますが、どこに事務所をかまえるかという点は本当に悩ましいです。もちろん、銀座、新宿といった駅の近くが依頼者からのアクセス、裁判所へのアクセスという両方の便宜を備えていて魅力的なんですが、家賃の高さが最大のネックですね。でも、依頼者からのアクセスは余程辺鄙な場所でない限り、そんなに重視しなくてもよいと思ってます。
事務所に依頼すると、その後何度も事務所に行くことになると思っている人がけっこう多いですが、実際には、メール、電話、FAXによるやりとりがメインであって、事務所に来ていただくことは何度もあるわけではありません。私の場合、事実関係確認のために詳細にヒアリングする必要があると考え、一度は時間をたっぷりとって打ち合わせを実施しますが、あとは基本的にメール、電話でやりとりしています。その方がお仕事されてる依頼者にとってもいいと思いますし。事案が複雑な場合やメール、FAX等の連絡方法がない方、会って打ち合わせをすることを希望される方の場合には、何度か事務所で打ち合わせしますけど、その場合でも2〜3回くらいやることが多いですね。というわけで、依頼者からのアクセスよりも事務所を開設する街の雰囲気(落ち着いていて、ゴミゴミしていない街)を重視したいと思ってます。こういう考え方をする弁護士は珍しいと思いますが(笑)。
2011年12月10日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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