移動の合間に読書

 今年に入ってから、中国地方、関西地方への出張が多くあり、その分、移動時間がけっこうあります。移動時間に仕事をしたいのですが、依頼者さんの個人情報を人目にさらすわけにはいかず、移動時間中はもっぱら法律関係書籍の読書で時間を費やすということになります。

 そんな中、少し前に発売された弁護士の北周土先生編著の「弁護士 転ばぬ先の経営失敗談」(第一法規)をようやく読み終えました。
複数名の弁護士の体験談で構成されており、事務員とのトラブル、依頼者とのトラブル等について具体的な事例が紹介されています。読んでいて、「あるある~」なんて思うこともあって、(特に、独立したばかりの弁護士にとって)有益なんですが、欲を言えば、もう少し多くの実例を盛り込んで欲しかったなというのが読んだ感想ですね。

 他の事務所の弁護士の失敗談を垣間見れるという点で、他に類書はなく、一読する価値はあると思いますね。

 さて、今日は、事務所での相談を終えたので、これから愛知県に出張しに行ってきます。

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2015年3月14日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:日記

久々の書評

 ご無沙汰しております。相変わらず2015年度も地方出張を繰り返しつつ、忙しく過ごしています。最近、電車での移動時間が多くなったせいか、肩こり・腰痛に悩まされていますが、それでも元気にやっています。

 年末に受任した刑事事件2件は、1件が準抗告認容→その後に示談成立、不起訴処分となり、もう1件も処分保留釈放となったのですが、後者はまだ民事の示談交渉が継続中であり、なかなか大変な状況です。

 さて、そんな中、久々に読破した書籍をここで紹介したいと思います。法曹関係者ならばその名を知らない人はいないといってもいいくらい(と勝手に思っていますが)有名な加藤新太郎裁判官の「リーガル・エクササイズ 裁判官から見た『法と社会』『事件と人』」(一般社団法人金融財政事情研究会)という本。
 主に、具体的な事件を題材にしてコラムの形式で書かれており、「なるほど、そうか」と思いながら読み進んでいけます。一つのテーマについて4~6頁くらいなので、移動時間や期日の合間に読むのに最適ですね。裁判官志望の方には是非一読して欲しいと思います。また、弁護士にとっても、裁判官の思考プロセスが(ほんのわずかでしょうが)垣間見れるので、有益だと思いますね。
 個人的には、1つのテーマについてもっと掘り下げて深く書いてほしいと思いましたが、対象とするメインの読者は法曹関係者よりもビジネスパーソン、学生を想定しているとのことですので、この点は仕方ないかなと思います。


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2015年3月2日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:日記

今年1年を振り返って。

 今年もあとわずかですね。ここ数日で急に寒くなりましたが、出廷するたびに風邪ひくんじゃないかと思いながら、日々過ごしています。

 裁判所の年末年始休暇(休廷期間)との関係で、ここ数日は1日数件期日が入っており、けっこう疲労困憊の状態です。でも、そんな状態もあと1週間で終わると思うと、もうちょっと頑張れそうです。ちなみに、来週のクリスマスイブ(24日)・クリスマス(25日)ともに弁論準備手続、口頭弁論、家事調停、刑事公判と期日てんこ盛りです(笑)。

 今年1年間を振り返ると、千葉地裁への出廷、地方出張が多くて、起案が思うように進まなかったなと反省させられます。お待たせした依頼者の方には申し訳ありませんとしか言いようがありません。また、ブログの更新も思うように進まず(ネタ切れもあるのですが)、忙しい1年でした。

 来年からは、新たに弁護士が当事務所に入所しますので、私の負担は大きく減り、これまで以上によいリーガルサービスを提供できるようにしたいと思っています。また、スピーディーな事件解決を目指していきたいとも思います。

 今年1年間、お世話になった皆様、ありがとうございました。そして、来年も引続きよろしくお願い致します。

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2014年12月18日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:日記

一澤信三郎帆布のかばん買いました。

 昨日は、雨が降る中で、大荷物をもって東京地裁→東京家裁立川支部→立川拘置所→牛込警察署→事務所と移動して、さすがに疲労困憊になりました。立川から23区内に戻ってくる電車が混んでいて座れなかったのが辛かったですね。
 いつもはリュックサック一つに記録等を詰め込んで出かけるのですが、これにトートバッグが加わるとさすがに重たい、しんどいと感じてしまいました。

一澤信三郎帆布・店舗写真

一澤信三郎帆布・店舗写真(公式ページより)

 そういえば、いつも使っているリュックサックがほつれてきて、そろそろ限界が近づいているようなので、先日、京都に出張した際に、一澤信三郎帆布に立ち寄り、ショルダーバッグ(ビジネスバッグ)(もちろん布製)を注文しました。一澤信三郎帆布といえば、京都ブランドのかばん屋さん。京都にしか店舗がないのが、ブランド力を高めていますね。余談ですが、もともと、「一澤帆布」だったのが、相続トラブルをきっかけに一澤信三郎帆布が立ち上げられたのは有名な話です。

 で、ビジネスバッグなんですが、なんと注文からお届けまで1~2ヶ月を要するとのことでした(店舗では売り切れていて在庫がありませんでした。)。手作りなので、納期に時間がかかるのは覚悟していたのですが、それにしても1ヶ月以上かかるとは…。事務所に届くのが待ち遠しいです。

 一澤信三郎頒布の店舗は、知恩院の門を下ったところにありますので、布製かばんに興味のある方は京都旅行の際に立ち寄られてはと思います。寺社観光ついでに行ける場所にありますので。

 

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2014年10月23日 | コメント/トラックバック(2) |

カテゴリー:日記

久々の更新です。

 前回投稿してから、相当な時間が経過していました。ブログのパスワードを失念してしまい、そのままズルズルと時間がたって今に至っているのが現状です。

 前回更新してから最近まで特段変わったことはなかったのですが、少年事件を立て続けに担当していて忙殺されていました。あとは、交通事故案件も立て続けに受任していて、その処理にも追われていました。

 本を読みたいと思ってもなかなか時間がとれなかったのですが、昨日、たまたま立ち寄った本屋さんで元東京地検特捜部検事の田中森一さんの著書「遺言」 が発売されているのを見て衝動買いし、寝る前の時間、裁判の待ち時間を利用して一気読みしました。


 これまでに「反転」等の著書を読んでいましたが、上記「遺言」では刑務所内での生活の様子や服役中にどのような心情になるのか、医療刑務所の様子等も描かれており、なかなか興味深いものでした。もっとも、「反転」と内容がかぶっているところがけっこうあり、目新しさはあまり感じませんでした。
 

 さて、明日は京都出張なので、今日はこのへんで。もう一仕事頑張ります。





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2014年10月15日 | コメント/トラックバック(1) |

カテゴリー:日記

とりとめのないこと

 今日は午後から大雨ですね。こんな日は事務所にこもって起案に集中するのが最善だと思いつつ、今日もさいたま地裁に行ってきました。

 1年半くらい前に受任したある労働事件の期日で、労働審判に対して異議が出されて訴訟に移行した案件であり、このまま判決に至るかと思っていましたが、妥当なところで本日和解が成立し、今はある種の達成感に包まれています。

 そんな中、恵比寿に最近オープンした築地銀だこ恵比寿店で、久々に銀だこを買いました。今日の昼ごはんとして事務所に持ち帰って食べたのですが、食べ過ぎたせいで、現在進行形で気分が芳しくなく、このブログを書きながら、体調が戻るのを待っているところです。銀だこは、関西だとあまり馴染みがないですね。関西で銀だこと言ってもわからない人はけっこういると思います。関西(大阪)のたこ焼きと違って、外側がパリパリなのが銀だこの特徴ですが、個人的には外も中も柔らかいたこ焼きが好きで、やはり自分は関西人だなと実感します。
 達成感から思わず、ハイボール又はビールを買いたい衝動に駆られたものの、そこはぐっと堪えて、そろそろ起案に戻ります。

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2014年6月6日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:仕事 日記

どうでもいい話。

 昨日、修習同期と教官2名との懇親会に久々に参加しました。私は61期で、今日までの約5年半の間に何度もクラス単位の懇親会(ちなみに修習の1クラスは約70名です。)が実施されていたにもかかわらず、これまで一度も参加したことがなかったので、昨日の懇親会は新鮮でした。参加者は全部で8名と小規模でしたが、実は大人数での飲み会が苦手な私にとっては都合がよかったといえますww
 集まったメンバーは全て法曹関係者ということで、話題ももっぱら仕事関連の話、各自の近況報告が大部分を占めました。最近の弁護士業界は、事件が減っているのに弁護士数は増えていて苦しいという話をよくききますが、同期はそれぞれうまくやっていて順調そうでした。
 私は順調なのか?と問われると、なんだかんだでありがたいことにご依頼をいただいており、最近はそこそこ順調にやっています。ただ、今後はどうか?と問われると、やはり不安を拭えませんね。それは他の弁護士も同じだと思いますが。
 弁護士数は今後も増えていくことが確実なので、得意分野を伸ばすなり、新たなニーズを見つけるなりして専門化・差別化を図る必要があると考えています。
 

 話がかわって、今日は午後に東京地裁での期日に出廷した後、事務所に戻ってきたら、倉庫や荷物置き場が整理されていました。で、実は、私は、けっこうUFOキャッチャーが好きで、空いた時間に一人でフラッと立ち寄ってはフィギュアや人形等の景品をとってきて、事務所に飾っているんですが(世間一般でいうフィギュア「オタク」というわけではありませんよ。)、それらの景品が悲しいことに無造作に廊下に置かれていました。事務局に話すと、置き場がないので、捨てるか自宅に持ち帰るかのどちらかにして欲しいという残酷な二択を迫られ、どうしたものかと思っています。
 確かに、「最近の事務所の緩んだ雰囲気を引き締めるため」という事務員さんからの説明には説得力があるんですけどねww。

 というどうでもいいことを考えながら、仕事(起案)に戻ります、はい。ここまで読んでくださった方、中身のない話ですみません。
 

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2014年5月30日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:日記

司法試験後から合格発表までにやるべきこと

 先日、平成26年度司法試験の全日程が終了しました。私は問題を確認していませんが、今年度は民事系が難しかった、要件事実をちゃんとやっていないと対応できない問題だった等と巷で話題になっているようです。

 受験生の皆さんは、試験が終わってほっと一息ついていることと思いますが、ここでは合格発表までに何をやっておいたらよいか、私なりの意見を述べたいと思います。

 まず、大手渉外法律事務所や外資系事務所等の事務所では、合格発表前に就職説明会が実施されるところがありますので、それらの事務所への入所を希望し、ある程度合格している自信の方は情報をチェックして就職活動準備をしておく必要があるでしょう。履歴書の書き方、面接・説明会での振る舞い方等、基本的なことがちゃんとできていない人が意外に多いので、いわゆる就職活動に関する本で一般的な常識を身につけておくことは最低限必要だと思います。

 それ以外の方は、試験の出来にもよりますが、やはり司法修習に向けて要件事実を中心に勉強されるとよいと思いますね。要件事実は司法試験にも司法修習にも役立ちますから。それから、司法修習では、民事訴訟法、刑事訴訟法の知識(論点の知識ではなく、手続に関する条文の知識)も非常に重要になりますので、この2科目もしっかりと勉強しておくとよいと思います。
 
 ちなみに、要件事実であれば、司法研修所編「新問題研究 要件事実」(法曹会)(7net)、同じく司法研修所編「改訂 紛争類型別の要件事実 民事訴訟における攻撃防御の構造」(法曹会)(7net)、そのサブノートにあたる大江忠著「要件事実ノート」(Amazon)、「要件事実ノート2 重要判例と要件事実論」(商事法務)(Amazon)をまずはマスターするのがよいと思います。余裕があれば、大島眞一著「完全講義 民事裁判実務の基礎第2版」上巻・下巻(民事法研究会)(Amazon)もやれるとよいですね。

 民事訴訟法、刑事訴訟法についてはこれまで使用してきた基本書でよいと思いますが、刑事訴訟法については、石井一正先生著の「刑事実務証拠法 第5版」(判例タイムズ社)(Amazon)、同じく石井一正先生著の「刑事事実認定入門」(判例タイムズ社)(Amazon)を読んでおくと修習に役立つと思います。

 試験が終わった開放感でついつい遊んでしまいたい気持ちもわかりますが、修習が始まってからまとまった時間をとるのは意外に難しかったりしますので(各種の懇親会や勉強会、就職活動等でけっこう時間をとられてしまいます。)、今のうちから少しずつやっておくことをオススメします。













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2014年5月23日 | コメント/トラックバック(0) |

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法科大学院に到達度試験導入?

 ここ数日、風邪で体調を崩して臥せっておりました。少年の頃はあまり風邪をひかず、健康優良児だと自認していたのですが(笑)、弁護士になって以降、けっこうな頻度で体調を崩しています。今回の風邪は咳がおさまらなくて、なかなかしんどいです。
 でも、昨日一日中静養したおかげで体調が楽になりましたので、早速事務所に来て、仕事再開しました。そんな中、「文部科学省が法科大学院が在籍する全学生を対象として進級判定に活用できる「共通到達度確認試験(仮称)」を導入する方針を固めた」との気になるニュースを見つけました(→ソース元:文科省、法科大学院に到達度試験 司法試験の合格率低迷で – 47NEWS(よんななニュース))。
 司法試験合格率が低迷していることを受け、進級させるかどうかを厳格に判断することで修了生の質の低下を防ぐという目的らしいですが、その効果をどれだけ期待できるのか疑問ですね。修了生の質の低下は、つまるところ、法科大学院の受験者数が低迷し、誰でも簡単に入学できる状況になっていること(優秀な学生が集まらないこと)に起因していると思います。

 ここ数年間、法科大学院入学志願者数は減少し続けているわけですが、個人的には、その原因が司法試験合格率の低迷にあるとは思えません。現在の司法試験の合格率は約25%くらいあると思うのですが、昔の司法試験の合格率が3%だったことに比べたら、格段に合格しやすくなっていますからね。
 むしろ、法科大学院の志願者(法曹志願者)が激減しているのは、①法科大学院を卒業するのにそれなりの期間(未修者で3年、既修者で2年)・費用を要するのに、合格しても就職困難であること、②就職できても待遇が過去に比べて相当悪いこと、③法科大学院修了後の司法試験受験回数に制限があること、④司法修習が貸与制になったこと、⑤法科大学院に行かなくても司法試験を受験できる予備試験ルートができたことが主な原因だと思っています。
 特に、法科大学院修了後の受験回数に制限があるのが大きな要因でしょう。法曹の質の低下を防ぎたいなら、法科大学院志願者数を増やして優秀な学生を集めることが最も有用だと思いますし、そのためには法科大学院修了後の司法試験受験回数を撤廃することが必要不可欠なのではないかと思います。

 文部科学省が提案する共通到達度確認試験を導入し、進級認定を厳格に行うことにすれば、進級できなかった生徒は法科大学院に費用をさらに支払う状況となり、進級できないリスクを恐れて、法科大学院受験者数はさらに減少するのではないでしょうか。
 果たしてどのような結果になるのか、気になるところです。

 

 

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2014年5月4日 | コメント/トラックバック(0) |

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久々の関西出張

 4月25日金曜日、26日土曜日と2日間にかけて、和歌山・大阪の2箇所で相談が入っていて、久々に関西出張しました。
25日は13時過ぎから千葉地裁で期日が入っていたのですが、同期日終了後すぐにモノレールに飛び乗って、県庁前→千葉駅→東京駅→新大阪駅→和歌山駅→岩出駅と大移動をしたのですが、岩出駅に到着したのは20時過ぎ。さすがに、これだけ長時間電車に乗っていると、移動だけで疲れ果ててしまいました。
 和歌山駅から岩出駅までの電車の乗り継ぎがうまくいかなくて、約30分くらい和歌山駅で待機していたわけですが、ふと、東京は本当に恵まれていることを再認識させられました。山手線なんかは、数分おきに電車きますし、夜遅くまで電車ありますしね。ちなみに、岩出駅から終電で大阪駅まで戻ろうと思っていたんですが、そうすると21時過ぎの電車に乗るしかなく、間に合わなくて岩出で一夜を過ごしました。

 いつかは車を買いたいと思っているんですが、実際には、東京だと電車で移動するのが一番早い方法であり、車は必須じゃないですね。必要なときはタクシーを使った方が安上がりですし。
 車を買うのは、事務所経営がもっと安定して余裕が出てきてからにしようと思うのですが、そうすると、何年先になるのか自分でも想像できませんww

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2014年4月27日 | コメント/トラックバック(0) |

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