パワハラ相談について

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普段、事務所に相談が多い労働事件として、解雇、残業代、セクハラに続いてパワハラが挙げられます。

いろいろ話を聞いてみると、確かに明らかな嫌がらせもありますが、ほとんどの場合、パワハラに該当するか否かが微妙です。ある程度、上司から叱責されることはどんな会社でもありますし、怒鳴られた▷パワハラという図式は直ちに成立しません。
また、パワハラ案件の難しいところは、証拠が乏しいっていう点ですね。これはセクハラ案件と同じでして、証拠がないと「言った」、「言わない」の争いになって、訴訟を提起しても認められないことになります。

そんなわけで、セクハラ、パワハラともに、事前に証拠となりうるメールを確保したり、こまめに起こった事実を起こった時間、場所とあわせて詳細にメモしておく、場合によっては録音するなどの措置をとっておかないといけません。

あと、悩ましい点として、パワハラの場合、不法行為にあたると認められたとしても、総じて慰謝料の金額が低いことがあります。この点から、弁護士に依頼しても、余計にお金がかかってしまうこともあり得ます。でも,ここは、採算度外視でも、争いたいかどうかによりますね。依頼者のお気持ち次第だと思います。
相談を受ける側としては、是非戦いましょうなんて気軽には絶対言えないです。

今日はこのへんで(^_^)

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