退職金って必ずもらえるの?


最近、事務所開業準備にかかりきりでしたが、久々に労働問題に関して、依頼者から質問の多い退職金について書こうと思います。

よくある相談は、①懲戒解雇されて退職金ももらえなくなった、②うちの会社は退職金がもらえるかどうかわからない(退職金は通常もらえるものなのか)という質問ですね。

まず、退職金は法律上当然に発生するものではありません。契約内容に退職金支給が含まれているかどうか、契約になくとも就業規則に退職金支給についての定めがあるかどうかがポイントです。「『入社時に口頭で退職金を支給する』って言われたのにもらえない」っていう相談もよくありますが、具体的に何ヶ月分もらえると約束されたような場合(または在籍年数に応じる等、支給基準が明確な場合)でなければ請求しても認められにくいですね。そもそも、口約束の場合、会社側は「そんな約束していない」といってくることがほとんどですから、契約内容(労働条件)は出来るだけ書面化してもらうのがよいでしょう。

次に、懲戒解雇の場合の退職金不支給についてですが(退職金についての明確な定めが契約書、就業規則に記載されており、退職金支払請求権があることを前提に)、懲戒解雇されたからといって退職金を不支給とすることが当然に認められるわけではありません。退職金は一般的に給与の後払い的性格と功労報償的性格があるといわれています(あくまで一般論であって、会社によっては異なることもあります)。
懲戒解雇されても、給与の後払い的性格の部分には影響しませんし、それまでの功労を全て掻き消すとも限りませんので、全額不支給は簡単には認められません。一部減額なら別ですが。
そもそも、懲戒解雇自体が簡単には有効となりませんので、会社側は労働者を懲戒解雇する場合には事前に弁護士に相談した方がいいと思います。



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