押しがけ
バイク乗りにとって気持ちいい季節になりました。
ここから梅雨入りまでが秋と並んで、楽しい季節だといえます。そんなわけで、最近、バイクに乗ったのですが、帰宅間際にガソリンスタンドに立ち寄って、ガソリン補給を完了して再スタートしようとしたら、セルボタンを押した瞬間に、「パン!」という音が鳴って、いきなりエンジンがかからなくなることがありました。
夜の12時前の時間帯だったので、早く帰宅したかったのですが、レッカー依頼しても、すぐにレッカーがこない状況でして、「さぁ、どうしたものか」と途方に暮れておりました。
そんな中、いつもお世話になっているバイク屋さんに電話が通じまして、状況を説明したところ、ひとまず押しがけにチャレンジしてはどうかとアドバイスされました。
「押しがけ」は、バイクのエンジンがかからないときの非常手段でして、キャブレター車でだけ可能といわれています。最近のバイクは、インジェクション車ばかりで、押しがけしてもエンジンがかかりにくい構造(非常に難しいといわれています。)になっているのですが、幸いにも、私のバイクは古いバイクでキャブレター車だったので、押しがけでなんとかなる可能性があったわけです。
そういえば、私が10代後半だったときに、当時乗っていたZRX400ーⅡのエンジンがかからず、押しがけにチャレンジしたことが一度だけあったのですが、そのときはコツをわかっていなくて、エンジンがかからず、諦めた経験があります。
ということで、今回は、人生2度目の押しがけにチャレンジしたわけですが、バイクを押して一定の速度を出さないといけないのがネックなわけです。今回、エンジンがかからなくなったバイクはCBX1000という重いバイクだったうえに、ガソリン補給したばかりで、その分の重さも加わるという状態でしたので、押してみても動かすのが精いっぱいで、速度を出せませんでした。
「あぁ、終わったな」と深夜に思ったわけですが、バイクを停車させていた道路から横に入る道路がちょうどよい坂になっていまして、「これを利用すればなんとかなるかも」と思い、迷わず、クラッチを切り、ギアをセカンドに入れた状態で、バイクにまたがり、坂道を下りました。そして、少し速度が出たタイミングでクラッチを一気につなげると、きれいにエンジンがかかりました。
「これが押しがけか~」と感動しながら、ひとまず自宅に戻り、その後に無事にレッカーしてもらいましたので、一件落着となったわけですが、初めて押しがけを成功させた感動は多分一生忘れないでしょうね。起死回生とはまさにこういったことを指すのかもしれませんww
上記のとおり、最近販売されているバイクは、すべてインジェクション車で、押しがけすることはほぼないと思います。排ガス規制の関係で、コンピューター制御のインジェクションでなければ、販売できないようなので仕方ないと思いますが、個人的には、キャブレター車の方が好みですね。あえて不便なキャブレター車を選択することに合理性はないのかもしれませんが、私は、最新の技術てんこ盛りのバイクよりも、多少不便であっても昔ながらの無骨で癖のあるバイクが好きなんです。とはいえ、長距離移動の場合に途中で止まってしまうと恐ろしい事態になりますので、そのときは私が持っているインジェクション車のハーレーまたはZX12Rで移動しているんですけどねw 旧車乗るなら、2台もち(1台は新しいバイク)が無難だと思います。
今日はこのへんで。
2025年4月28日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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