東京拘置所での接見
昨日は、今日の午後からある公判の準備のために東京拘置所に行って接見してきました。拘置所の場合、警察署の留置施設に比べて、弁護士にとってはあんまり使い勝手はよくないですね。例えば、被告人からの宅下げは15時までに申し出が必要らしく(昨日、15時半に宅下げを申し入れたら断られました。悲しい‥)、接見時間も原則として17時まで。公判のある日の3日前(もしかしたら5日前だったかも?)なら予約していれば20時まで可能なんですが、警察署だと常識の範囲内であれば、こういう時間的な制約がなくて助かります。宅下げも貴重品を除けば、警察署は夜でも可能ですし。
こうしてみると、警察署での接見って弁護士にはありがたい。被告人(被疑者)にとっては、警察署の留置施設か東京拘置所のどちらが過ごしやすいかは不明ですけど。ある被告人の方はラジオが聞けるし、自分で雑誌、お菓子も購入できるので拘置所がいいと言ってました。他方で、別の被告人の方は、日中に座ってないといけない等の決まりがあって拘置所は厳しいので警察署がいいと言ってました。詳しくわかりませんが、甲乙つけがたいようです。
話がそれましたが日中は公判や法律相談、打ち合わせ等でまとまった時間をつくりにくいので、昨日拘置所に行った際に複数の被告人と接見してきました。その数合計4人。終わったときにはヘトヘトでした。そのおかげで、準備万端な感じです。東京拘置所では、最初に拘置所の1階で接見を申し込む際にあらかじめ複数人と接見希望である旨伝えれば、同じ接見室に被告人を続けて連れてきてもらえます。ただし、事前に各被告人ごとの接見時間を尋ねられますが。
あと、言い忘れましたが、拘置所では接見室が複数ありますので、警察署のように接見室の利用がかちあって待たされることが少ないのはいいところです。東京だと湾岸警察署や原宿警察署、新宿警察署等のように複数の接見室を備えている警察署がある一方で、接見室が1つしかない警察署もたくさんあります。昨日は拘置所での接見を終えたあとに、被疑者から接見要望が出ていた麻布警察署(接見室は1つ)にも接見に行きましたが、先に2人の弁護士が接見中若しくは接見待ちだったために、私も2時間半待ちました。さすがにこれはキツかった‥。
一昨日の徹夜の疲れを嫌すためにも、今から朝までがっつり寝ます。
2012年5月23日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
カテゴリー:仕事