弁護士の労働条件

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一昔前までは、弁護士っていうだけでお金持ちなイメージを抱かれていたと思います。
少なくも私は弁護士になる前は漠然とそんなイメージをもってました。でも、実際になってみて、弁護士仲間の話も聞いてると、羽振りがいい弁護士は一部だけですね。いわゆるボス弁(事務所経営者)はともかく、イソ弁(一部の大事務所、有有名事務所を除く)、ノキ弁、タク弁なんかはけっこう厳しい労働条件で働いている人が多いと思います。

まず、弁護士に残業代という概念はないです(法律論はさておき)。少なくとも私は残業代をもらってるっていう弁護士の話を聞いたことがありません(もちろん企業内弁護士は除きます)。それから、個人事務所で働いている弁護士は厚生年金ではなく国民年金ですし、社宅等の福利厚生はなく、企業のように退職金ももらえないのがほとんどです。それに加えて、毎月、弁護士会費(東京だと5万弱)がかかりますし、交通費が支給されない事務所もそこそこあります。

私は今のお給料で生きていくには困りませんし、弁護士業自体が好きなので気になりませんが、大学時代の同期の話を聞くと大企業で働く同期の方が給与も遙かに高いです。弁護士になりたての頃に月給を1ヶ月の労働時間で割って時給を出したことがありますが、そのときは確か1100円〜1200円でした。最近だと、友達の弁護士から、その弁護士の友達にあたる弁護士が事務所を辞めて再就職先を探してる、どこかの事務所を紹介できないか、って聞かれたことがあるんですが、その求職中の弁護士は就職先がなかなか見つからず、結局、ある事務所に月給18万円で就職してました。仕事が出来ると判断したら、給料上げるってボス弁に言われたようですけど。今は、完全な買い手市場ですのでこういうことがあるんでしょうね。18万円から弁護士会費が引かれるわけですからホントに厳しいと思います。

弁護士は飲食代なんかを経費で落としたりしてるから、羽振りがいいように見えるのではと思うのですが、どうでしょうか?まぁ、弁護士になってお金儲けがしたいって安易に考えてる人は絶対弁護士を目指さない方がいいですね。弁護士は困っている人の力になれるやりがい、使命感の大きい仕事です。その仕事自体に魅力を感じている人こそ、頑張って司法試験にチャレンジして欲しいです。

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