
刑事弁護人にとってリュックが便利
裁判員裁判終了後にしばらく更新するのを放置していました。一度怠けると、怠け癖がついてしまってダメですね。
裁判員裁判は当方の主張空しく、公訴事実のとおりに認定されてしまいましたので、今週中には控訴する予定です。
最近はおとなしく毎日を過ごしていましたが、最近買ったものの中でイチオシのものがあるので紹介します。
それは、ビジネスリュックサック。これって、実はすごい機能的でよいです。リュックサックは子供っぽいという理由で社会人の中には敬遠する人が多いですが、ブリーフケースに比べて肩こりはなくなるし、両腕が使えるので便利だし、多少重たい荷物でも疲れないといった諸々の点でリュックサックは優れていると思います。
特に、重たい刑事事件の記録を持ち歩いて日々接見に行く刑事弁護人にはぴったりなのではと思います。実際、刑事弁護をよくやっている私の周囲の先生方の中にはリュックサック使用者が多い気がします。リュックサックに代わるものとすれば、ゴロゴロと転がせるローラーがついてるケース(名前が出てこないです。)がありますが片手がふさがるので、私はリュックの方がよいですね。
で、最近、私が購入したのは、VICTORINOX(ビクトリノックス)の「BIG BEN 17」です。少し大きめのサイズですが、パソコン入れる場所や種々の小物入れ等がついていて言うことなしです。(ちなみに、ビクトリノックスといえば、アーミーナイフが有名なスイスのメーカーでして、ビジネスバッグを製造していることはあまり知られていないようです。)
色も黒色一色でシンプルにまとまっており、子供っぽい感じは少ないと思います。ビジネスバッグといえば、TUMIが有名ですが、人とかぶるのが好きじゃないので、あえてマニアックなところをせめてみました(笑)。
肩こりに悩んでいる先生方、社会人の方はリュックサックを是非お試しあれ。
2012年11月4日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:仕事
裁判員裁判が一段落して
10月23日に始まった裁判員裁判は10月26日で弁論まで終わりました。後は30日の判決を待つのみです。
先週1週間は、裁判員裁判にかかりきりの状態でして、ほかに抱えている民事事件の書面起案は完全にストップしてしまいました。ただ、裁判員裁判中も他の刑事事件に関して接見要望が度々出ましたので、夜の時間を使って対応していました。特に、26日は弁論終結後に一息つけると思っていましたが、証拠保全の裁判官面接が裁判員裁判の直後にあり、さらに、新たに刑事事件の接見に行かなくてはならず、本当にハードな日々でした。
ということで、27日の土曜日は先週1週間の睡眠不足を補える程にほぼ一日寝続けてしまいました(笑)。おかげで今日は元気です。
明日からは、たまっていた民事事件の起案を中心に仕事をしたいと思います。
さて、話は変わりますが、アップルからiPad MiniとiMac、MacBook Proの13インチのRetina Displayのモデルが発表となりましたね。iPad MiniとiMacはRetina Displayではないので買う気が起きません。iMacがRetina Displayだったら、多分買ったんじゃないかと思うんですけどね。
現状では、MacBook Pro13インチのRetina Displayモデルに惹かれていますが、ネックはやはり値段ですよね。ちょっと高すぎるんじゃないかと思っています。すごく魅力のあるマシンなんですが、なかなか買う気にはなれないですね。思い起こせば、MacBook Pro15インチのRetina Displayモデルが発売されたときは、すぐに13インチも出るだろうと思って待っていたわけですが、今回もなかなか財布のひもが緩みません。現時点で、MacBook AirのRetina Displayモデルが発売されるのを期待しているのは自分だけではないはずです。
というように、いつもの調子で悩んでいるわけですが、この悩んでいる時間こそが楽しいんですよね。もうしばらくこの感じに浸りたいと思います。
2012年10月28日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:仕事
来週から裁判員裁判が始まります。
昨日、裁判員裁判の公判前整理手続が終わりました。いよいよ来週から公判が始まります。来週は1週間フルで裁判員裁判に集中することになります。
というわけで、今日、急ぎ、民事事件等の起案をやっていますが、金曜日の夜に事務所に残るのはなんとなく寂しいですね。
2月に開業して以来、私の事務所の弁護士は私一人ですが、一人採用しようかどうか悩みはじめています。
軒弁(固定給なし)であれば採用しやすいのですが、イソ弁(固定給あり)を一人採用するとなると、それなりの経費が必要となり、やはり覚悟がいります。今はありがたいことに依頼をいただいてますが、今後いつ依頼が来なくなるか(減少するか)わからないわけですから(弁護士業に限らず、あらゆる自営業の悩みですね。)、慎重にならざるを得ません。
明日は、再び震災関連の相談会にいってまいります。この相談会で被災者の方に接して話を聞くにつけ、東北大震災はまだまだ収束していないことを実感させられます。収束するのは早くても数年後でしょうが、一日も早い福島の完全復活を心から願っています。
2012年10月20日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:仕事
続・暴力団
最近、刑事事件の接見で1日中動き回っています。必然的に移動時間が長くなるのですが、駅構内の書店で見つけた溝口敦さん著「続・暴力団」(新潮社)が気になり、購入して一気読みしました。
暴力団の構成員数は年々減少しているようですが、全国の都道府県で実施された暴力団排除条例は、暴力団と交際した企業の社名を公表する等の措置が定められており、企業等との関係を断たれるという点において暴力団にとって非常に厳しい内容となっています。社名公表された企業は、銀行等から新たな融資を受けられなくなり、取引先の企業から取引中止を言い渡されることもあるようですから、企業は暴力団との付き合いを控えるようになるわけです。これは、健全な社会の実現に資するという意味では非常に有意義とも思えるのですが、そうなると暴力団構成員(特に、末端の構成員)は生活できなくなりますから、その構成員(又は元構成員)の受け入れや就職支援等を検討することが必要ではないかと思います。この点を放置しておくと、マフィア化や暴力団ではない半グレ集団化が進行するだけでしょう。
上記の書籍では、暴力団の取材を長年続けてきた著者ならではの鋭い分析がなされており、なかなか興味深いと思います。文体もわかりやすく、一気に読めます。
2012年10月18日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:日記
京都に行ってまいりました。
先週の土曜日は、刑事事件の接見で三重県に行ってきました。接見後にそのまま東京に戻ってもよかったんですが、翌日の日曜日は予定が入っていませんでしたので、思い切って京都に行ってみました。京都には今年の4月か5月に某大学においてガイダンスを実施するために戻ったことがあるだけでしたので、半年ぶりということになります。
京都に着いて、四条木屋町周辺で中学校時代の同級生と飲んだんですが、遅くまで飲んでいたので翌日に観光する気力が起きず、日曜日はお墓参りをして別の友人と会った後で東京に戻りました。京都出身の私が言うのもなんですが、周囲が関西弁ばかりの環境は新鮮でした。それから、総じて飲食店の値段は東京に比べて安めだと感じました(私が入った店が安かっただけなのかもしれませんが)。
お墓参りの前に三条と四条間の鴨川沿いを散歩しましたが、鴨川は京都のシンボルですね。繁華街のすぐそばに川が流れており、その川の両側を歩けるようになっているので、デートするには最適な環境だと思います。実際に、鴨川等間隔の法則なるもの(鴨川沿いに男女のカップルが等間隔で座る法則)も存在するとかしないとか…。
東京にも、多摩川、隅田川といった大きな川が流れていますが、鴨川とは違うんですよ、雰囲気が。
次は年末に京都に戻ろうと思っていますが(昨年も一昨年も戻れていないのです。)、それまでは仕事に集中したいと思います。
2012年10月16日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:日記
久々に出かけます。
一昨日から今日まで三連休ですね。でも、連休初日は震災関連の法律相談、昨日は接見等の仕事があって残念ながらお休みできませんでした。
でも、最終日の今日は夜まで特定の予定は入っていませんので、久々にちょこっと出かけようと思います。今からネットで検索して行き先を決めようと思ってますが、東京近辺の観光スポットはだいたい行ったことがありますので、どこに行くのか悩みます。
行ったことがない場所で一番に思いつくのはスカイツリーか江ノ島です。どちらかに行くかもしれません。混んでなかったらいいな。
さて、久々に本を読みました。一冊は、増田明利さん著「今日、ホームレスになった」(彩図社)。もう一冊は誉田哲也さんの新刊「主よ、永遠の休息を」(実業之日本社)です。
後者の誉田哲也さんの新刊は期待通りに面白いです。誉田さんの作品は毎回思わぬ結末が待っているので、面白くて一気に読んでしまいます。今回の作品は過去の少女殺人事件に絡めたものですが、主人公が刑事でゃなく記者であるという点が新鮮でした。
2012年10月8日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:日記
65期修習生の内定事情
そろそろ2回試験(司法研修所卒業試験)を意識する時期になってきました。今頃、修習生は同試験に向けて必死で勉強していることと思います。
2回試験の話になると、いつも自分のことを思い出します。2回試験では1科目でも落第点をとると不合格となり、1年後の2回試験を受けることになりますから、経済的な負担が大きく、修習生にとっては是が非でも合格しなければならない試験です。私の場合は、民事裁判の試験で大失敗しまして、合格発表まで生きた心地がしませんでした。今思い出してもゾッとします。
私のときには数年前から二回試験に受験回数制限が導入されましたので、3回しか受けれなくなりました(この点は、司法試験と同じですね。)。また、2回試験の合格率は90%以上なんですが、だからこそ絶対に落ちるわけにはいかないんです。ですので、修習生にかかるプレッシャーは司法試験以上だと思います。
で、本題ですが、昨年は12月の時点での弁護士未登録者数が約400人いたと話題になりました。就職状況は年々厳しくなって行っていることは明らかでして、今年はどうなるのか心配ですが、最近会った友人の弁護士から気になる話をききました。同弁護士は、65期の修習生と最近会って話をする機会があったようですが、そのときに、今年は12月の弁護士未登録者数は800人くらいになりそうと聞いたようです。事務所によっては翌年1月に登録するところもありますし、企業内弁護士であれば登録しなかったりします。また、上記800人の中に、裁判官・検察官の任官予定者が含まれているかどうかも確認できません。
ですので、実際に何人が就職先未定になるのかは正確には不明ですが、仮に1月以降の登録者数が100人、任官予定者が150人と仮定しても550人が就職先未定となりますので、いずれにせよ修習生のおかれた就職状況は非常に厳しいものだと思います。
就職先未定の修習生は、2回試験直前の今になっても就職活動を継続しなければならないわけで、本当にしんどい思いをしていると思いますが、このような状況を「仕方ない」という一言で片づけるには抵抗を感じます。上記の未登録予定者数を約500人とするならば、修習生の4人に1人(合格者数は約2000人ですので。)が就職先未定ということになるわけでして、ちょっと異常な事態だと思います。
今年の合格者については、昨年より約100人多い2100人ですから、これまでで最も就職状況は厳しくなることが予想されます。合格者の方は、今からでも情報を収集して、人脈を広げて、就職活動した方がいいのは間違いないでしょう。
2012年10月4日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:日記
ThinkPadのウルトラブック「X1 Carbon(カーボン)」が届きました。
8月末に注文したシンクパッドのウルトラブック「X1 Carbon」が昨日届きました。
シンクパッドらしく堅固性は高そうですし、ちょっと触ってみた感じではキータッチも良好だと思います。ウルトラブックにしては、キータッチはしっかりしています。
個人的には、X1のゴリラガラスが綺麗でお気に入りなんですが、ゴリラガラスは重いのでX1 Carbonでは廃止されています。
X1よりも実際に数百グラム軽くなったわけでして軽さ重視のウルトラブックなら仕方がないですね。
今後、携帯性が重視され、ウルトラブックはますます流行っていくと思いますが、堅固性と良好なキータッチ、急速充電機能をもったX1 Carbonはかなりおススメです。ウルトラブックといえば、アップルのMacbook Air(マックブックエアー)が大人気ですが、Windowsパソコンがいいという人にはX1 Carbonがイチオシですよ。画面も14インチで見やすいですし。欲をいえば、もう少し軽くなるといいんですけどね。
もっとも、今回買ったPCは事務員さん用でして、私は従来通り、ThinkPadのX220をもうしばらく使っていく予定です。私は、Macbook AirがRetinaディスプレイになったら買おうと思っています。
2012年10月3日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:日記
解雇事件の特徴
最近、労働事件の相談を立て続けに受けています。
一番多いのは、やはり解雇や退職勧奨に絡む事件です。相談される方は、当然のことながら突然の解雇通告や陰湿な退職勧奨に納得できないという人がほとんどでして、よくよく事情をお伺いすると解雇が有効と判断できる案件は極めて少ないですね。
私の経験によれば、退職勧奨・解雇される場合のほとんどが、①会社の社長や上司に意見したことがきっかけで敵視されるようになった、②上司との人間関係がもともとうまくいってなかった等の人間関係のトラブル絡みです。そんな理由では解雇できないことを会社も十分認識してますから、表向きの解雇理由は「能力不足」、「事業規模縮小(経営不振)」、「勤務態度不良」といった事項を挙げてたりします。
上記①はワンマン経営の会社、同族経営の会社に多いパターンだと思います。意見が正しいか否かはさておき、会社の業務方針、(正当な)業務命令に反して自己の意見を貫き、強引に実行する等した場合には解雇が有効となることもありますが、少なくとも、ただ上司に意見しただけという理由では解雇は無効でしょう。
上記②については、人それぞれ性格が違うのは当然でして、上司や社長とそりが合わないことはよくあることです。ただ、そういう場合は、会社又は労働者のどちらかが一方的に悪いということはないと思います。会社側は面接で審査して自らその労働者を採用した以上、不運にもそりがあわなかったとしても直ちに解雇して会社から追い出すようなことはすべきではありません。お互いのために辞めてもらうのがよいと判断したのであれば、労働者の今後の生活のことを十分考慮して、給料数か月分を支払うといった手当(再就職するまでの手当)をして労働者の納得を得る努力をすべきでしょう。
たまに、退職勧奨するにあたって給料1年分を支払うといった手厚い条件を提示する会社もありますが、そういうしっかりした会社はごく少数なのが実情です。
2012年9月29日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:仕事
少年事件付添人活動研修会に行ってきました。
昨日は事務所の業務を早々に切り上げ、夕方から「少年事件付添人活動(実践編)」という研修会に参加してきました。講義担当の先生は、元東京家裁少年部の部総括裁判官。裁判官の思考のプロセスや少年事件における両親の傾向、委託先の探し方等を知ることができ、有意義なものでした。
研修を受講して、家裁調査官と綿密に連絡を取り合うことの重要性を再認識させられましたね。少年事件は、私の経験上、家庭内に大きな問題を抱えているケースが少なくありません。少年自身の資質の問題のみならず、両親や兄弟との関係、交友関係といった種々の問題を解決することが少年の真の更生には不可欠であり、少年事件においては家族の協力が非常に重要です。
ただ、これらの問題解決の前提として、付添人と少年、その家族との間に信頼関係を築くことが必要になるわけですが(そうしないと付添人の一人相撲になってしまう。)、これがなかなか難しい。少年と面会を繰り返す、家族と頻繁に連絡を取り合う等して限られた時間の中で少しずつ信頼関係を構築するしかないわけですね。
少年事件は大変ですが、少年が真に更生したときの嬉しさは忘れがたいものであり、そのやりがいは本当に大きいので、これからも少年事件には熱心に取り組んでいきたいと思います。
2012年9月26日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:仕事