久々に…

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 最近、久々に勾留請求前の段階から刑事事件を担当しました。勾留請求前の段階で弁護人に就くことは久々だったので、念のために複数の刑事弁護関連の書籍を確認して対応したのですが、いい勉強になりました。
 実務の運用は年々少しずつ変わっていることが多いので、最新の書籍に定期的に目を通すことは大事ですね。当然のことながら、これは刑事事件に限らず、あらゆる事件にあてはまると思います。

 そういえば、私自身、最近、相談を受けることはよくあっても、以前ほどに訴訟に至る案件は多くないように感じています。訴訟に至ることなく(任意交渉で)解決することは、一般的に訴訟に比べて当事者の負担は軽いといえますので、いいことではあるのですが、弁護士として、裁判実務の感覚が鈍ってないかなと少し不安に思うこともあります。
 この不安を解消するには、実際に訴訟を担当すること以外に、自身が取り扱っている分野の最新判例をチェックする、最新の書籍を定期的に購入してなるべく目を通す、弁護士会等主催の研修に参加して最新の運用状況・実務の流れを知る、同業者からいろいろな話(経験)を聞く(もちろん守秘義務に反しない範囲で!!)といった対策をとることが有用だと思います。私の場合、長時間にわたって人の話を聞くことは不得手ですので、長時間の研修はきついですけど(笑)。

 いずれにせよ、上記のような自己研鑽が必要不可欠なわけなので、この過程を苦に思わない人、学者のように調査研究(自己研鑽)を面白いと思って楽しめる人が弁護士に向いているのではないかと思う今日この頃です。
 私の場合、弁護士になりたての頃は知らないことばかりで余裕がなく、調査等をを面白いと思えませんでしたが、弁護士になっていろいろ調べていく中で少しずつ経験と知識が増えてくると、不思議なことに知的探求心も出てきて、今では調査等を面白いと思うようになりました。勉強と一緒ですね。
 ということで、弁護士のなりたての方、これから目指す方は、現時点で調査研究を楽しく思えないからといって悲観的になる必要はありません。経験が増えるにつれて、面白いと感じるようになるはずですから。


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